ロボット掃除機「Roomba 880」レビュー--吸引力が大幅アップしたiRobot最上位機種 - (page 2)

　Roomba 880には、取り外し可能なダスト容器、簡単にアクセスできる取り外しボタン、左側と右側の車輪、取り外し可能な前方のキャスター付き車輪、ごみエクストラクタ、回転するサイドブラシが付いている。また、掃除機本体のほかに、Home Base（ホームベース）、2つの「お部屋ナビ」／Virtual Wall（バーチャルウォール）兼用センサ（4本の単二電池付き）、交換用HEPAフィルタ、リモコン（2本の単三電池付き）が同梱されている。

特徴

　Roomba 880で最も面白い機能は、iRobotが新たに開発したAeroForceクリーニングシステムだ。このシステムでは、ブラシの毛がついていない2本のエクストラクタ（ごみを浮き上がらせる機構）が互いに向かって内側に回転し、これが気流の速度を上げ、吸引力を強化している。また、高効率のモーターと、バッテリ持続時間が延びた新型「XLife」バッテリを搭載している。

　掃除機の上部には、「DOCK」「CLOCK」「SCHEDULE」「SPOT」のボタンが配置されたパネルがある。DOCKボタンを押すと、Roombaはホームベースに戻って充電を始める。CLOCKは、日付と時刻を設定するためのものだ。SCHEDULEボタンを押すと、Roombaが掃除を行う週単位のスケジュールをプログラムできる。また、独自のSPOTボタンは、掃除するエリアが小さい場合に使う機能だ。これを使用すると、床の特定の地点だけをきれいにするため、開始地点から半径3フィート（約1m）を回転しながら掃除し、また元の位置に戻る。

提供：Colin West McDonald/CNET

　さらにRoomba 880には、掃除や充電を行っている最中に、ユーザーに情報を伝えるための様々なインジケーターランプが付いている。ホームベースにドッキングしているとき、充電中はバッテリランプが黄色く点滅し、満充電の場合は緑色に点灯する。赤いライトが点灯していれば、バッテリ切れだ。「Dirt Detect（ダートディテクト）」機能は、ごみが多い場所を検知し、そのエリアを重点的に掃除してくれる。問題が生じた場合はトラブルシュートランプが点灯し、Roombaがからまりを解こうとしている時には、からまり対応中であることを示すランプが点灯する。また、ダスト容器を空にする必要がある場合には、容器がいっぱいであることを示すランプが点灯して知らせる。

　これらはすべてRoombaで直接操作できるが、リモコンから通常の掃除やスポット清掃の開始、ホームベースへのドッキング、矢印を使った方向指示を行うこともできる。また、特定の部屋を掃除させたくなければ、見えない壁のように扱われるバーチャルウォールを使えば、その境界線を越えることはない。また、バーチャルウォールを「お部屋ナビ」として使うこともできる。これらを家のあちこちに置けば、Roombaはこれをたどって部屋ごとに掃除を行い、迷子にならずにホームベースに戻ることができる。

提供：Colin West McDonald/CNET