まず、内蔵センサはすべて問題なく動作した。階段からの転落を防ぐ段差センサは、毎回正常に動作し、段差の端に近づくと停止し、方向を変えた。設置したバーチャルウォールやお部屋ナビも、Roombaの侵入禁止や家の中の掃除が必要な場所への誘導の機能を十分に果たした。また、筆者がリビングルームで試した際には、かなり低いアームチェアや、AV機器ラック、コーヒーテーブルなどの下にも、問題なく入り込めた。これは素晴らしいことだ。
オフィスを設定した、管理された環境でRoomba 880をテストしてみたところ、米をまいて掃除させるテストでは、非常によい結果が出た。実際このテストでは、3種類の床(中程度のパイルのカーペット、ショートパイルカーペット、板張り)で、他の4つのモデルを上回った。テストでは、2.5オンスの黒米を均等にばらまき、Roombaを使用した。結果は素晴らしいものだった。このテストでは、サイドに付いている回転ブラシが、非常にうまく機能した。Roombaの経路上にあった黒米の粒はすべて掃き取られ、即座にダスト容器に送られた。
中程度のパイルのカーペット | ショートパイルカーペット | 板張り |
このRoombaは中程度のパイルのカーペットで平均2.38オンス(約67.5g)、ショートパイルカーペットで2.43オンス(約68.9g)、板張りの床で2.33オンス(約66.1g)の米を掃き集めた。Neatoはこのテストでやや苦しみ、中程度パイルのカーペットで2.05オンス(約58.1g)、ショートパイルで2.33オンス(約66.1g)、また板張りで2.13オンス(約60.4g)を掃き取った。Roomba 790は2.25オンス(約63.8g)だったため、Neato XV Signature Proの順位は3位だった。
このテストは、リビングでテレビを見ながらスナックを食べているときにカーペットに落としたかけらや、キッチンテーブルの下や、ばたばたと料理や皿洗いをした後のキッチンの食べ物のくずを集められるかどうかを示している。Roomba 880は、すべてのタイプの床でこの仕事に適していることが証明された。これは最初のテストだったが、この時点でiRobotが790以降、自社の掃除機に大きな改善を施したことは明らかだった。
購入の判断に影響を与えるテスト結果があるとすれば、ペットの毛に関するテストだろう。例えば、Roomba 790を見てみよう。この掃除機は他のテストではかなりの好成績を収めたが、ペットの毛を除去するテストでは、かなりの惨敗を喫した。これが、iRobotが後継機としてRoomba 880を設計した大きな理由の1つだろう。新たに設計されたRoomba 880は、ブラシのない新型のごみエクストラクタを使って、ペットの毛(や他のあらゆるもの)を除去し、騒音も小さい。
880は全体的に他のテストでも790よりわずかによい成績を収めたが、ペットの毛除去テストの結果は大きく改善された。ペットの毛に関しては、依然としてNeatoがもっとも優れており、Roomba 880はわずかにそれに劣り、他のモデルははるかに悪い成績だった。もしあらゆる面で満遍なく性能がいい掃除機が欲しいなら、Roomba 880がベストだが、散らかったペットの毛を何とかするのが主な目的であれば、Neatoを選ぶといいだろう。
中程度のパイルのカーペット | ショートパイルカーペット | 板張り |
オフィスを設定したテストでは、Neatoは中程度パイルのカーペットで、0.20オンス(約5.7g)のペットの毛のうち0.15オンス(約4.3g)を除去し、ショートパイルカーペットでは0.15オンス(約4.3g)、板張りの床では0.18オンス(約5.1g)を除去した。Roomba 880は、中程度のパイルのカーペットで0.12オンス(約3.4g)、ショートパイルカーペットで0.10オンス(約2.8g)、板張りの床では0.17オンス(約4.8g)を除去した。悪い結果ではない。
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