このロボット掃除機は有能だが、最高レベルの縦型掃除機のような性能を備えるところまでは至っていないということだろう。読者がその水準の吸引力を期待しているのであれば、失望するに違いない。だが、おそらく読者のほとんどは、両手いっぱいの砂とおがくずをカーペットにまき散らしたりする機会はないであろうということも念頭に置いておいてほしい。
広がりつつあるロボット掃除機の世界で、Roomba 880は競合製品の多くを超える性能を示し、iRobot自身のRoomba 790よりも好成績を残した。カーペットから床へシームレスに移動する機能や、砂とおがくずの混合物から米まで、あらゆるものを除去する能力は、他のロボット掃除機とは一線を画している。基本的に、この勤勉なロボットが掃除できないものはあまりない。
ただし一般的に言って、ロボット掃除機は従来の掃除機の代わりになるものではない。たとえば、同じ価格帯の縦型または筒型の掃除機と同じ水準の吸引力は持っていない。従って、もし普段から埃に覆われることの多い、人通りの多いエリアがあるのなら、ロボット掃除機はよくて補助的にしか使えないと考えるべきだ。
この理由から、筆者はロボット掃除機はまだ目新しい商品、あるいは少なくともぜいたくな商品にすぎないと考えている(同時に、たまたまかなり便利な機能を持っているとしても)。読者はガジェットが好きで、ロボット掃除機が掃除するのをその目で見たいと思っているのかもしれない。あるいは、ドラマの中に登場した「DJ Roomba」を再現したいと思っているのかもしれない(筆者のように)。あるいは、その両方だろう。これは、ロボット掃除機がきちんと床を掃除してくれないと言っているわけではない。特に家具の下のような届きにくいところに関しては、非常に便利だ。
Roomba 880はしっかりしたデザイン、優れた機能、トップクラスの性能を、魅力的なパッケージの中に詰め込んでいる。そしてそれこそ、699ドルのRoomba 880が、特に検討に値する理由だ。ただし、それは購入するだけの金銭的な余裕があればの話だ。もしこれが読者の想定している価格帯よりも高いのであれば、449ドルのNeato Robotics XV Signagure Proを検討するといいだろう。こちらは250ドル安く、ペットの毛についてはRoomba 880を上回り、全体的にもかなりよい性能を持っている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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