ロボット掃除機「Roomba 880」レビュー--吸引力が大幅アップしたiRobot最上位機種 - (page 5)

Megan Wollerton (CNET News) 翻訳校正: 石橋啓一郎2014年03月31日 07時30分

 iRobotの新しい技術AeroForceエクストラクタはまた、従来のRoombaよりもからまりに強いように設計されている。だが、筆者が飼っているオーストラリアンシェパードの雑種(名前はHalley)のように、長い毛を大量に落とすペットがいると、問題が起こるかもしれない。筆者のリビングで約10分間掃除させた結果がこれだ。

提供:Megan Wollerton/CNET
提供:Megan Wollerton/CNET

 基本的に、こういうことは起こらないようになっている。そして、オフィスで行ったペットの毛を除去する管理されたテストでは、こういうことは起こらなかった。しかし、筆者のリビングの厳しい環境で使ってみると、Halleyの長い毛はRoombaには少し荷が重かったことがわかった。このロボット掃除機は力強い存在だが、中にはできないこともあるというわけだ。この勝負はHalleyのポイントに終わった。

提供:Megan Wollerton/CNET
提供:Megan Wollerton/CNET

 砂とおがくずの組み合わせは、かなりきれいにするのが難しい。カーペットの繊維の中に入り込んでしまうと、取り出すのは非常に困難だ。このテストもRoomba 880がもっともよい成績を収めた、と言いたいところなのだが、このテストの成績はどの掃除機も低調で、特にパイルの長いカーペットでは結果はよくなかった。

砂とおがくずの混合物(1.25オンス:約35.4g)
(棒グラフが長いほど高パフォーマンス)
中程度のパイルのカーペット
ショートパイルカーペット
板張り
Neato XV Signature Pro
0.42
0.43
0.92
iRobot Roomba 880
0.4
0.43
1.18
iRobot Roomba 790
0.3
0.23
1.12
LG HOM-BOT SQUARE
0.23
0.27
0.75
Infinuvo CleanMate QQ5
0.15
0.13
0.07

 Roomba 880と他のロボットを比較するため、このテストでは1.25オンス(約35.4g)の砂とおがくずの混合物を、中程度のパイルのカーペット、ショートパイルのカーペット、床張りの床にまいた。中程度のパイルのカーペットでは、Roomba 880は1.25オンス(約35.4g)のうち0.40オンス(約11.3g)を除去して2位となった。Neatoはそれをわずかに上回る0.42オンス(約11.9g)だった。ショートパイルカーペットでは、0.43オンス(約12.2g)でNeatoと引き分けた。そして、板張り床では、Roomba 880は1.25オンス(約35.4g)のうち1.18オンス(約33.5g)を除去して、飛び抜けた成績を収めた。このテストでは、Roomba 790が1.12オンス(約31.8g)で2位に入り、Neatoは0.92オンス(約26.1g)で3位だった。

 Roombaにはごみを検知するセンサがあるはずで、細かいごみの半分以上が残っているのに、掃除が終わったと判断したのには、がっかりしたと言わざるを得ない。ただし、それでもRoomba 880は、Roomba 790を含む他の掃除機よりもいい成績を収めた。どうやら、これはロボット掃除機の技術に共通の問題のようだ。必要なだけの吸引力がないのだ。だが少なくとも、性能は向上する傾向にある。iRobotは明らかに、製品の機能を向上させる努力をしている。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]