ラスベガス発--サムスンの新しい「GALAXY TabPRO」シリーズは今までの「Android」インターフェースに別れを告げ、グラフィックス性能と即時性の向上を目指した大きな1歩を踏み出そうとしている。なお、このタブレットは2014年の第1四半期に発売される予定であり、画面サイズは12.2インチと10.1インチ、8.4インチという3種類が用意され、Wi-FiモデルとLTEモデル、そして国際市場向けの3Gモデルが計画されている。とは言うものの、サムスンはまだ価格などの詳細を公式に発表していない。
GALAXY TabPROは「Android 4.4」(開発コード名「KitKat」)を搭載しているものの、ひと目見ただけでそのことは明らかにならないかもしれない。従来の「TouchWiz」インターフェースは、同社が「Magazine UX」と名付けたものに置き換えられている。これはウィジェットを使用し、グラフィカルな側面を追求したインターフェースであり、情報やアプリにより迅速にアクセスできるようになっている。
アプリアイコンにアクセスすることも可能だが、デフォルトのインターフェースは画面がタイル状に分割された、どこか「Windows 8.1」を思い起こさせるものとなっている。例を挙げると、デフォルトのホーム画面では左側に天気ウィジェットが配置され、右側は上部に「Flipboard」ウィジェットが配置され、その下にはよく使用されるアプリが並ぶようになっている。
各ウィジェットは対話性を追求したものとなっている。例えば、Flipboardを上から下に向かってスワイプするとさまざまなニュースが順番に表示される。また、ウィジェットの選択や、大きさ、配置、方向はすべてカスタマイズ可能だ。さらにさまざまなウィジェットを自由に組み合わせた画面を複数作成することもできる。
このインターフェースが非常に直感的であると手放しで褒めるわけにはいかない。筆者は特定のウィジェットの大きさを思い通りに小さくしたり、大きくしたりする方法がすぐには分からなかった。ただ、分かってしまうと、それは筆者にとって違和感のないものであった。また、ウィジェットとユーザーの相性が悪かった場合に備えて、サムスンは今まで通りの方法でアプリにアクセスできるようにもしてくれている。
ウィジェットという最新かつクールなソフトウェア機能の例として、たとえ世界の果てにいようとも、このタブレットから遠隔地にあるPCやMacに接続し、制御できる「Remote PC」がある。ラスベガスでのデモにおいて、サムスンの担当者はこのタブレットを使って韓国にある自らのコンピュータにアクセスしていた。
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