写真共有ネットワークInstagramが、写真を一般公開する代わりに、画像を一部のユーザーに送信する機能「Instagram Direct」を提供開始した。
Instagramの最高経営責任者(CEO)を務めるKevin Systrom氏は、Instagramの中心が写真ではなくコミュニケーションであることを再度表明した。
「写真が中心であったならばカメラに組み込まれていたはずだ」と同氏は米国時間12月12日、ニューヨークで開催された記者会見で述べた。「しかし、Instagramはカメラではなく、携帯端末に組み込まれている」(Systrom氏)
ユーザーは、写真または動画を最大15人にまで同時に送信できるようになる。画像をプライベートに共有するには、画面下部で個別に送りたい相手を選択できる。相手が写真を見たかどうかは、チェックマークの表示によって知ることができる。自分のメッセージを誰かが参照したことを通知してくれるFacebookのメッセージと同様だ。
フォローしているユーザーからのみ、画像をダイレクトに受信することができる。フォローしていないユーザーからである場合は、リクエストのキューにメッセージが表示される。
今回の新機能は、「iOS」と「Android」の両方で利用できる。
1億5000万人ものアクティブユーザーを擁するInstagramは3年前のサービス開始以来、急速に成長してきた。若いユーザーを引きつけられることから、Facebookはこの1年間、Instagramにかなりの力を注いできたが、今回の新機能は、人気の高い次なるトレンドに向けた進化を示している。つまり、プライベートメッセージングだ。「Snapchat」や「WhatsApp」といったアプリによって人気が高まったプライベートメッセージングは、ソーシャルネットワークFacebookが確立できていないサービスの1種である。Facebookは以前、「Poke」という一時的なメッセージングサービスを開始したが、それほど注目を集めることはなかった。
一時的な写真共有に関する質問に対し、Systrom氏は、よりSnapchatに近いアプローチを将来的にInstagramに取り入れる可能性に言及した。つまり、短時間で消える画像を送信する機能である。このような画像や動画は転送することはできず、新たな画像とともにリプライすることしかできないことを同氏は指摘した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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