もう一つのやや紛らわしい新機能は、「セッション」の記録だ。セッションとは、特定の活動を行っている期間のことを指す。FuelBand SEの1つしかないボタンを押して、もう1度押すとセッションが開始し、終了させる時にも同じことをする。セッション中は、FuelBandとアプリの両方で、タイマーと活動率を示す「FPM」(1分当たりのFuel)が表示される。Nikeによれば、理想的な活動目標ゾーンにあるかどうかに応じて、アプリが赤、黄色、緑に光るという。
セッションには、活動のタグを付けることができる(ウォーキング、スノーボード、テニス、バスケットボール、クロストレーニングなど、睡眠のタグさえ付けられる)。しかし、タグが何であろうと、Fuelポイントはまったく同じ形で記録される。タグは、自分自身やソーシャル機能で情報をのぞきにくる人のために、何をやっているかを記録するだけのものだ。うそをついて、オフィスを歩き回りながら、バスケットボールをしているというタグを付けることもできる。うそをついたとしても、Fuelの記録としては変わらない。残念ながらFuelBandには、特定の活動を区別して、相対的に燃焼されたエネルギーを計算するだけの機能はない。CNET Espanolの編集者Vanessa Hand Orellana氏は、FuelBandのテスト中に、筆者がバスケットボールとスノーボードをしているのをアプリで見て、「その調子!」とメッセージを送ってきた。筆者はその夢を壊さないようにしておいた。
FuelBand SEは、前世代よりも賢くなっており、継続的な活動記録デバイスの決定版に近づいたが、そのソフトウェアは、バンドそのものの見た目や感触ほどはよくない。筆者は、振動によるアラート、より賢いコーチング、本物の睡眠記録(このバンドにはその機能がない)が欲しかったと思うと同時に、ライフスタイルや活動についてより深く掘り下げてほしいと感じた。また、Nikeが人口動態的データを取っているのであれば、アプリでその統計をもっと深く調べられるようにしてほしい。
よりアクティブになるために、もっと知りたいのだ。筆者はNike+ FuelBand SEをきっかけにジムに行ったが、この製品はジムでコーチングをしてくれるほどは賢くなかった。しかし、この種のものを1つだけ身につけるとすれば、その着け心地でFuelBand SEを選ぶだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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