2013年5月に発売されたFitbitの「Flex」は、ブレスレット型のウェアラブル活動量計という、当時生み出されたばかりのジャンルで先行していたNikeの「Nike+ FuelBand」やJawboneの「UP」を追撃するための製品であった。しかし半年も経たないうちに、次世代の製品が登場した。Fitbitが新たに市場に投入した129.95ドルの「Force」は、以前の製品と同じベーシックなブレスレット型のデザインでありながら、謎めいた複数の通知ライトではなく、小さなOLED画面を搭載しているため、ユーザーの活動量を明るく、読みやすい形式で表示できるようになっている。また、歩数や睡眠の質、消費カロリーといったデータの他に、時刻も表示できるという点を考えれば、Forceは頼れるスマートウォッチ(少なくとも十分にスマートなウォッチ)だと言えるだろう。
ForceはWithingsの「Pulse」のように心拍数を記録できず、またBASISの「B1」のように自動的に睡眠を記録できず、今回レビューした段階では電話をかけてきた相手を通知する機能もまだ使えなかった。しかし、生活防水対応の快適な腕時計型である点と、明るくて見やすいOLEDディスプレイを搭載し、Fitbitの使いやすいアプリ(「iOS」と「Android OS」に対応している)と連携できるという点で、この製品は現時点で最も素晴らしい活動量計であると言える。ただ、製品の購入に踏み切る前に、米国時間10月15日に発表されたNikeの活動量計との比較をしておくのがよいだろう。
筆者がForceを初めて目にした際、それが新製品だとはすぐに分からなかった。というのもForceは同社の以前の製品であるFlexとバンドの留め具が同じであり、角張った感じの似たような形状をしていたためだ。
しかし、Forceを間近で見てみると、Flexとは多くの違いがあると分かる。まず、2製品を並べてみると、Forceの方が明らかに大きい。とは言うものの、ForceがFlexと比べて格段に重いというわけではなく、腕にはめていることをしばしば忘れてしまうほどの軽さに仕上がっている。
さらに、Flexの場合はリストバンドとして機能する柔らかいシリコン製のバンド内に小石のような本体を滑り込ませるようになっていたが、Forceではまったく違ったアプローチが採用されている。つまり、本体とリストバンドが一体化されているのだ。なお、Flexと同様に生活防水対応となっている。
Forceの新デザインでうれしいのは、使い続けているうちにバンドと本体の間に水分やほこりがたまるという心配がない点だ。これはFlexにおいて、特にシャワーを浴びようとした時に気になる点であった。Flexのバンドは頻繁に洗わないと臭くなる。一方、Forceが一体型になっていて残念に感じるところは、ユーザーの趣味にあった色のバンドに取り替えるという選択肢がない点だ。なお、Forceのカラーは現在のところ、スレート(青灰色)とブラックの2種類が用意されている。
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