残念ながら、筆者のFuelBand SEは時々ペアリングが外れてしまい、「iPhone 5s」との同期ができなくなった。FuelBandのiOSアプリに対するコメントでも、同じ報告がある。これが起こると、いったんNike+アプリからログアウトして、ログオンし直さなくてはならず、FuelBandの再フォーマットが必要になったことも1度あった。筆者の同僚であるBrian Bennett氏は、「iPhone 5c」との同期で問題が出たことはなかったようだ。その一方で、筆者は、「Jawbone Up24」をBluetooth 4.0の接続で同期をした際に問題が起きたことはない。
無線による同期にはややバグがあるようだが、FuelBand自体はずっと問題なく動作していた。また、次善の策として、USB経由でPCにつないで同期するという方法も残されている。FuelBandは接続しなくても数日分のデータを保持することができるが、表示されるのはその日の進行状況のデータだけだ。
Nikeを褒めるべきは、Nike+の世界とFuelポイントがさまざまなデバイスやアプリに展開されており、その一部は無料で利用できるという点だ。FuelBand、FuelBand SE、Nike+ SportWatch GPS、Nike+のジョギングアプリ、Nike+が組み込まれたiPod、iPhone 5sの「Nike+ Move」アプリ(モーションセンサのデータを扱う「M7」コプロセッサを使用して歩数を記録している)などがその例であり、「Xbox 360」用のゲームである「Nike+ Kinect Training」もそうだ。
Fuelの数字とNike+のソーシャル世界(Facebook経由でログインできる)は、ユーザーの集まりを単なるフィットネスガジェット着用者のコミュニティー以上のものにするための「接着剤」だ。これらのデバイスはそれぞれ独自の機能を持っており、自動的に同期されないものもある。
従って、NikeFuelの記録に必ずしもFuelBandは必要ないのだが、このバンドはNikeが提供する継続的活動トラッキング製品の中心的な存在として扱われている。
Fitbitの「Force」、Jawbone Up24、「Basis Band」などと同様に、FuelBand SEは1日を通じて人々に体を動かすことを促すようにデザインされている。NikeはFuelBandユーザーに、同社の活動ポイントシステムであるFuelを利用するよう勧めている。同社によれば、このシステムはさらに病みつき度が高くなっている。このシステムを理解するのはなかなか難しい。「Fuelの数字」が何を意味するかを理解するには、かなり長い間活動を続ける必要がある。
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