Appleによると、新しいSafariはGPUの能力にあまり依存しないようになり、電力消費量も減り、かつてないほど高速になっているという。Appleは、「Nitro Tiered JIT」と「Fast Start」というテクノロジによって、Safariのウェブページ表示が迅速になり、バックグラウンドで継続的に処理が発生するようなウェブページやプラグインでも電力消費が抑えられると述べている。おそらく、接続速度が低い場合にはパフォーマンスの違いがより明確に現れると考えられる。
Safariにおける大きな改善点の1つに、ブックマークを手近なところに表示しておける新しいサイドバーがある。そしてこのサイドバーの上部にあるタブからは「Reading List」と、新機能である「Shared Links」も選択できるようになっている。Shared Linksとは、TwitterやLinkedInであなたがフォローしている人々からの最近のリンクであり、こうしたソーシャルネットワークを使用している人々が見つけた新しいウェブサイトやその他の興味深いコンテンツを知るための新たな手段を提供するものだ。筆者はSafariの新機能のなかでもこのサイドバーがお気に入りとなっている。というのも、ウェブサイト間を迅速に切り替えたいと思っているためだ。
もう1つの新たなインターフェース改善は、新しいフラットな見た目となった「Top Sites」画面である。MavericksではTop Sitesの内容をドラッグしてその配置を変えたり、手軽にウェブサイトにアクセスできるよう、サイドバーのブックマークをドラッグしてTop Sitesにドロップしたりもできる。
カレンダーアプリはMavericksで見た目が一新され、イベントのインスペクタが新しくなってパーティーや打ち合わせ、場所に関する詳細な情報を取得できるようになったほか、Facebookとの統合が図られ、Facebookのイベントも表示できるようになった。
またMavericksでは、イベントをダブルクリックするとインスペクタが起動し、交通状況を加味した所要時間(マップから情報を得ている)と、イベントのある場所の現在の天気を知ることもできる。さらに、ウィンドウ内の地図をクリックするとマップが起動し、3Dビューを利用したり、地図のオーバーレイを切り替えたり、経路情報を表示させたり、iPhoneにその経路情報を送信するといったさまざまな活用が可能となっている。
インターフェースも改善され、日や週、月を連続的かつスムーズにスクロールできるようになり、MacBookのトラックパッドを使った操作とも非常に相性が良い。
通知システムも改善されている。Mavericksにおいて通知はより対話的になったため、メッセージを受け取ったり、電子メールを受信したり、「FaceTime」ビデオ通話を受けた場合、通知ウィンドウ内で返事をしたり、FaceTimeをその場で起動するといった対処が可能となっている。
また、スポーツ専門チャンネルのESPNから試合の得点状況を、あるいはCNET.comからのニュース速報を受け取るなど、Safariを起動せずともウェブサイトからの更新を通知経由で受け取れるようになっている。
さらに、スリープ状態にあるMacを使い始める際、スリープ中に受け取ったすべての通知の簡単なサマリがロック解除画面に表示される。つまり、「6件の新しい通知」といったかたちにメッセージをまとめ、例えば不在時に受け取った電子メールの数を教えてくれるわけだ。
なお、Mavericksでは自動的にアプリをアップデートし、処理が完了した時点で通知を受け取れるようにもなっている。
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