Mac「OS X Mavericks」レビュー--高速化、操作性向上した最新OSを無料提供

Jason Parker (CNET News) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子2013年11月06日 07時30分
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 (編集部注:この記事は、10月28日に「OS X Mavericks」の第一印象--使いやすく高速になった新OS」を公開後、米CNETにて加筆された内容であらためて翻訳し、公開しています)

 Appleの「OS X 10.9 Mavericks」が利用可能になった。このOSにより、「iBooks」や「Maps」といった「iOS」に搭載されている機能のほか、「Finder」タブなど数々の生産性向上につながる拡張がもたらされる。Mac App Storeから無料でダウンロードできるMavericksは、より強固なセキュリティの実現や、中核アプリに対する新機能の追加、さまざまな利便性の向上により、迷うことなくアップグレードを決断できるだけのOSに仕上がっている。

 米国時間10月17日にリリースされたばかりの「Windows 8.1」と比較すると、AppleのMavericksはMicrosoftのものとはまったく異なるビジョンのもとに生み出されていることが分かる。Microsoftのビジョンは同社も明言している通り、デスクトップPCでもモバイル機器でも動作する、タッチ操作を中心としたOSによってモバイル市場を席巻するというものである。筆者はWindows 8.1へのアップグレードにより、全体的なパフォーマンスが向上する点を歓迎しているものの、コンピュータとのやり取りを行う方法を変えることは、価値よりも問題の方が勝っているといまだに考えている。一方Appleは、モバイル向けとデスクトップ向けのOSを区別し、コンピュータとのやり取りの方法を大幅に変えないようにしながら、iOSアプリとさまざまな機能を取り込んでいる。

 その結果できあがったOSは、ユーザーが慣れ親しんでいるOS Xをそのままにしたうえで、アプリの見た目をよりすっきりさせ、より多くのiOSアプリをデスクトップPCに取り込み、既存のバグを修正し、コアテクノロジを進化させて電源効率と応答性を向上させたものとなっている。さらに、「Safari」において新しいインターフェース要素を採用するとともに、ファイル管理においてタグシステムを新たに導入するなど多くの改善を施している。つまり、有用な新機能が数多く搭載されているものの、違和感もなく、フレンドリーなところはそのままに、過去の操作方法がほとんどそのまま使えるようになっているのである。

一部に変更はあるものの、全体的には今まで通り

 過去数年間におけるAppleのアップデートも同じであるが、筆者はMavericksのアップデートが革新的というよりも進化的なものだと感じている。Mavericksへのアップグレードによって、「iPhone 5s」や「iPad Air」で見られたような、多くの機能とパフォーマンスの向上がもたらされるのは確かであるが、このOSでしか得られないというびっくりするほど新しいものは存在していない。ハードウェアのアップグレードでは、エクスペリエンスに違いをもたらすもの(指紋スキャナやハードウェアの軽量化など)を思いつけるが、Mavericksのようなソフトウェアのアップグレードでは、もはや脳に直接電極をつなぐ以外、ユーザーに驚きをもたらす新機能は考えられないのだ。今のはちょっとした冗談だが、コンピュータを用いた作業をさらに効率化するためのOSへの変更など、あとどれだけ残されているのだろうか?現在大手企業がこうした疑問の答えを見つけ出そうとしているため、時が経てばその答えは見えてくるだろう。

インストール

 OS Xのインストールはこれ以上ないというくらい簡単である。Mac App Storeにアクセスしてダウンロードボタンを押すだけだ。ただし筆者の場合、最終版がリリースされるまでに複数のデベロッパープレビュー版をインストールしていたため、筆者の経験はあまり当てにならないかもしれない。それでも作業はたいていの場合、ダウンロードした新しいアップデートをインストールするだけで、コンピュータの自動再起動も含めておよそ20分で完了するはずだ。

Finderタブ

 新たなFinderでは、Safariのタブと同じようなタブが使用できるようになった。右端にある「+」ボタンをクリックすると新たなタブがオープンし、ウェブブラウザの場合と同様にタブをドラッグ&ドロップすることもできる。ファイルをコピーする際には、以前のOS Xで行っていたようなコピー&ペーストではなく、2つのフォルダを1つのウィンドウ内でオープンしておき、コピーしたいファイルをコピー先のタブまでドラッグし、ドロップするだけで済むようになる。

「Finder Tabs」は「Safari」のタブとよく似ている。ドラッグで移動でき、右端の「+」記号をクリックすると新しいタブがオープンする。
「Finder Tabs」は「Safari」のタブとよく似ている。ドラッグで移動でき、右端の「+」記号をクリックすると新しいタブがオープンする。
提供:Jason Parker/CNET

 また、Finder内でドキュメント用のタブと「AirDrop」用のタブを用意しておけば、近くのMacユーザーやiOSユーザー(「iOS 7」のおかげだ)と簡単にファイルの共有が行えるようになる。

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