アマゾンの新「Kindle Paperwhite」レビュー--ディスプレイ改善、高速化でさらに読みやすく - (page 3)

David Carnoy (CNET News) 翻訳校正: 石橋啓一郎2013年10月28日 07時30分

 米国版には、ページ内脚注機能(「タップするだけで、ページを変えずに脚注の全文を読むことができる」)や、数カ月以内に提供される予定の、子供の向け「Kindle FreeTime」機能もある。FreeTimeは、両親が子供にKindle Storeを使わせないようにしたり、読む本のリストや目標を作成したり、進捗状況を追跡したりすることができる機能だ。

 新しいソフトウェアの機能の一部は、発売時点から利用できるが(レビュー用の端末でも、「Smart Lookup」と単語帳の機能はテストすることができた)、FreeTimeやGoodreadsの統合など、2013年中にリリースされる予定の機能もある。

 ここでKindle Paperwhiteが持っている既存の機能をすべて挙げることはしないが、文章をハイライトしたり、ソーシャルメディアで共有したり、フォントのサイズや種類を変更したりする機能は残っている。Amazonは引き続き、機能セットを拡充し、ユーザーインターフェースの合理化を進めていると言っていいだろう。新しいプロセッサを搭載し、タッチの感度が向上したことで、Paperwhiteの操作は、以前のモデルよりもスムーズに感じられるようになった。もちろんe-inkの特性によるラグはあるものの、全体的なデバイスの操作感は、応答性が高くなったように感じられる。

提供:Sarah Tew/CNET
Amazonの機能アップグレードの一部は発売日から利用できるが、2013年中にアップデートで追加されるものもある。
提供:Sarah Tew/CNET

Kindleのセールスポイント:Amazonのエコシステム

 Kindleは、Amazonの最高クラスのオンラインストア(おそらく最多数の書籍、新聞、雑誌をウェブで提供している)にアクセスできるワンストップサービスだ。

 Amazonは180万冊の電子書籍を提供しており、18万冊を超えるAmazon限定書籍もある。また米Amazonは、他のストアよりも頻繁に割引を実施する傾向がある。(Amazonによれば、「100万タイトル以上で4.99ドル以下、170万タイトル以上で9ドル99セント以下となる」)。こういったやり方が競合他社に対してフェアなのか、あるいは出版業界の長期的な健全性に対してよいことなのかについては、さまざまな意見があるが、少なくとも短期的に消費者に有利であることは確かだ。

 Kindleでは、多くの新聞や雑誌も提供されている。ただしe-ink版は、同じもののウェブサイトやタブレット(あるいは紙)版に比べ、省略されたテキストだけのバージョンであることが多いため注意が必要だ。同様に、その多くは個別に購読登録が必要になる。従って、例えばある新聞の紙版やウェブ版を利用している場合でも、Kindle版ではまた別に料金を支払わなければならない場合もある。(これに対し、新聞アプリや雑誌アプリでは一般に、既存の認証情報を使うことで、追加費用なしでアクセスできる場合が多い)。

提供:Sarah Tew/CNET
提供:Sarah Tew/CNET

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