アマゾン「Kindle Fire HDX 7」レビュー--性能やデザイン、使用感など - (page 3)

Eric Franklin (CNET News) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子2013年10月16日 07時30分

Mayday

 Maydayはほぼ瞬時に担当者を呼び出せるというカスタマーサービスである。ショートカットメニューをプルダウンし、Maydayボタンをタップし、Connectをタップする。これだけで15秒以内に(少なくともそれがAmazonの目標だ)カスタマーサービスの担当者が画面に現れる。担当者はユーザーの顔を見ることができないものの、ユーザーのKindle Fire HDXが現在表示している画面にアクセスすることができる。なお、ユーザーの実際のアカウント情報については、担当者から一切見えないようだ。

提供:Eric Franklin/CNET
Amazonの担当者は丁寧かつ親切であった。
提供:Eric Franklin/CNET

 担当者は、遠隔操作でユーザーのKindle Fire HDXの画面上に書き込みを行ったり、インターフェースを制御できるものの、ユーザーはいつでもタブレットを操作し、制御を取り戻せる。また、担当者の表示されたウィンドウを好きな場所に移動したり、担当者の音声をミュートしたり、Endをタップして通話を終了させたりできる。

 実際に使ってみたところ、担当者は親切かつ丁寧で、知識も豊富だった。Kindle Fireや搭載ソフトウェアの込み入った話だけでなく、Maydayサービスの運用形態に関する付随知識も豊富であり、どのような質問にもよどみなく答えてくれた。

 もちろん筆者がこのサービスを使ったのは、新型のKindle Fireがリリースされる前のことである。これは極めてクールなサービスであるものの、数多くの人々が毎日のようにMaydayボタンを押した場合、15秒という応答時間がどれだけ維持できるのかについては、もう少し様子を見る必要がある。

提供:Eric Franklin/CNET
Maydayの担当者は、遠隔操作で画面上に書き込みを行ったり、インターフェースを制御できる。
提供:Eric Franklin/CNET

 このサービスは、コンセプトだけでなく、実現方法までもが驚くほど野心的だと言える。サービス機能をトラブルシューティング対象の製品そのものに搭載し、ほぼ瞬時に顧客サービスの担当者にアクセスできるようにすることで、リアルタイムのカスタマーサービスというものをさらに1歩進めているわけだ。即時性と緊密さを合わせ持つものは、現在の使用方法を超える可能性が高い。

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