Interbrandが最も価値の高いブランドを選出する年次調査を13年前に開始して以来、首位のブランドが変わることはなかったが、2013年の調査では、初めて新しいブランドが首位の座を奪った。Appleだ。
InterbrandはAppleのブランド価値を983億ドルと評価し、同調査が2000年に始まって以来、首位の座を維持してきたCoca-ColaをAppleが抜いた。また、グローバルビジネスと消費者意識におけるテクノロジの重要度の上昇を反映して、ブランド価値が933億ドルと評価されたGoogleが2位に入った。同社のブランド価値は、Coca-Colaの792億ドルを大幅に上回っている。
ブランド価値が20%上昇したサムスンは9位から8位に順位を上げ、ブランド価値が5%下降したIntelはサムスンと入れ替わりで8位から9位に順位を下げた。
Interbrandは企業の財務成績と消費者の選択に影響を及ぼす役割、企業が割高な価格を設定して利益を出すことを可能にするブランド力の強さをすべて考慮して、ブランド価値を評価している。
Interbrandのグローバル最高経営責任者(CEO)であるJez Frampton氏は米国時間9月30日に発表した声明の中で、「企業がその製品のみでなく精神によっても、われわれの生活を変えることはよくある。Appleが2013年の調査で首位に選ばれたのはそのためだ」と述べた。Interbrandは調査報告書の中でAppleに惜しみない賛辞を贈っているが、「今後、注力すべきことは明白だ。Appleはサムスンの勢いを弱め、急成長する中国のモバイル市場で大きなシェアを獲得しなければならない」と警告も発している。
2012年のブランド価値調査では、Appleは2位、Googleは4位だった。2013年、IBMは前年の3位から1つ順位を落として4位になり、Microsoftは前年と同じ5位を維持した。
Interbrandは、ブランド価値が最も急速に上昇している企業も紹介している。そのランキングで首位に立ったのは、ブランド価値が前年比で43%上昇したFacebookだ。同社は2013年における全体のブランド価値ランキングで52位になり、前年の69位から順位を上げた。
Facebookの躍進の要因となったのは、モバイルユーザーとアジアのユーザーを含むユーザー数の増加や、ウォール街の予測を上回った決算だ。Interbrandは調査報告書の中で、「Facebookの成長はこれから何年も続く可能性が高い」と述べた。
Googleはブランド価値の上昇率でも2位になった。「中核的な製品群(検索や『Android』『Gmail』)をさらに発展させる変更と、『Google Glass』や自動運転車などの新しい革新によって、Googleのブランド価値は34%高まった」(Interbrand)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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