Moto Xの頭脳部分はデュアルコアプロセッサであるにもかかわらず、極めて印象的なパフォーマンスであると言わざるを得ない。この携帯は「Android」のメニューやホーム画面を切り替える際や、アプリを起動する際にもとてもきびきびとしており、応答性にも優れている。通常のベンチマークテストを行ってみても、筆者の印象を裏付ける結果となった。
Moto XはQuadrantを用いたベンチマークテストで8519という数値を記録した。これは「HTC One」の天文学的な数値(12194)や、サムスンの「GALAXY S4」の数値(11381)ほど高くないものの、それでも立派な数値だと言える。
筆者はニューヨークでVerizonのCDMAネットワークを使用してMoto Xをテストしてみた。通話品質は素晴らしいとまでは言えないが、十分なものであった。通話相手によると、筆者の声は明瞭、かつ大きく聞こえていたものの、少し平坦で暖かみに欠けていたとのことであった。また、話し始めや話し終わりに特に、音声が途切れたり、音量が低下する場合もあると言われた。
筆者の推測でしかないが、これは3つのマイクと「Motorola X8 Mobile Computing System」を利用した複雑なノイズ除去および音声認識システムによるものと考えられる。
Moto Xのディスプレイ上部に配されたスピーカーから聞こえてくる音声は、筆者には元気に満ちあふれたものだと思えた。実際のところ、耳が痛くならないよう音量を下げなければならなかった。もう1つの素晴らしい点はスピーカーフォンだ。筆者の声は実質的に通常の電話と同じように通話相手へと届き、音量も申し分ないとのことだった。
Moto Xの通話品質サンプル
Motorolaの発表によると、米国内の5つの通信キャリアがMoto Xを販売するという。それらはAT&TとSprint、T-Mobile USA、Verizon Wireless、U.S. Cellularである。筆者が試用した携帯電話はVerizonのものであったため、Big Redの4G LTEデータネットワークに接続してみた。そして、ニューヨーク市内のさまざまな場所で、Ooklaの「Speedtest.net」アプリを使ってパフォーマンスを測定してみた。
筆者が試してみたところ、ダウンロード速度は十分満足できるほど高速であり、平均10.1Mbpsを記録した。アップロード時のスループットも悪くなく、平均速度は6.8Mbpsに達していた。筆者の体感によると、少なくともニューヨーク市内ではいまだにAT&TがLTEのデータ伝送速度で首位となっている。また、実際に平均ダウンロード速度が20Mbpsを超え、平均アップロード速度も10Mbps半ばまで出ることがよくある。
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