Motorolaは、2200mAh内蔵バッテリの持続時間は24時間だとしている。一方、サムスンの2600mAh取り外し可能バッテリは、1日の勤務時間内なら十分持つが、暦上の1日は持たないのは間違いない。
Motorolaの最近のスマートフォンは、バッテリ持続時間の長さで秀でていたので、24時間というバッテリ持続時間が実現すると期待しても差し支えない。
1つ注意したいのは、Moto XにはmicroSDカードスロットがないが、GALAXY S4では最大64Gバイトの外部ストレージが利用可能だということだ。
Moto Xは、米国ではAT&T、Verizon、T-Mobile、Sprint、U.S. Cellularの5社の通信事業者で発売される予定だ。店頭では、ホワイトあるいはブラックの16Gバイトモデルを、199ドル(2年契約付き)で購入できる(T-Mobileの契約なしモデルの価格は異なる予定)。
Moto Makerのウェブサイト経由で特注端末を購入する場合、2年契約付きで249ドルの32Gバイトモデルも選ぶことができる。通信事業者は、Moto Xの具体的な発売予定を8月末から9月初めまでの間に発表する予定だ。将来的にはアンロックバージョンも発売されるという。
興味深いのは、米国のユーザーでMoto Makerにアクセスできるのは、AT&Tの顧客だけになるということだ。
サムスンのGALAXY S4の16Gバイトモデルも、199ドル(契約付き)で発売されており、加えて契約なしの通信事業者数社からも発売されている。
Motorolaは、Moto Xを派手に発表し、それを高級スマートフォンとして位置づけている。現在の未検証の段階では、そうではないと考えるだけの理由はない。スクリーンは依然として、快適に操作するのに十分な大きさだし、プロセッサやバッテリ持続時間、OS、ビルドはすべて第一級のように見える。
画素数は十分ではないように思えるかもしれないが、10メガピクセルのカメラで素晴らしい写真が取れることも十分にある(「HTC One」の4メガピクセルの「UltraPixel」カメラや、Nokiaの「Lumia 1020」の5メガピクセルカメラで撮影した高解像度写真を見ればわかる)。
Moto Xは、テレビのチャンネルを変えることはできないかもしれないが、Peekによる通知の処理や、Google Nowによるタッチフリーの音声コマンドなど、説得力のある追加機能をいくつか用意している。
また、Motorolaが提供している、ハードウェアデザインをカスタマイズするオプションは、ユーザーの個性を意識する感覚に訴えるだろう。筆者個人としては、クリエイティブな戦略だと考えている。
ただし、Motorolaのこれまでの実績を考えれば、カメラの品質にはまだ疑問がある。さらにGoogleがそのとてつもなく大きいマーケティング力を利用してMoto Xを支援するまでには至らないとなれば、サムスンが圧倒的に有利になる。
最高のライバルとの苦しい戦いの中でも、MotorolaのMoto Xには、少なくとも一撃を与えるチャンスはある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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