GALAXY S4と同様、MotorolaのMoto Xは「Android 4.2.2」(Jelly Bean)を搭載している。サムスンとは異なり、Moto Xは標準のAndroidに近い状態にあり、スクリーン上に3つの静電容量式ナビゲーションコントロールがある。しかし、完全にMotorola独自の要素もいくつかある。
最も顕著なのが、「Peek」と呼ばれるアクティブディスプレイとしての要素だ。ロック画面上に通知が表示され、アラートバブルをホールドすると、スマートフォンのロック時でも、メッセージの内容といった詳細が表示される。上方向にスライドさせればアプリが開く(この「Peek」は、「BlackBerry 10」OSに搭載されている同名の機能とは無関係であることに注意)。
サムスンの「TouchWiz」インターフェースは、手に余るほどの追加設定を提供しており、高度なカスタマイズが可能だが、それを使いこなして十分に理解するようになるのは難しい。あまりに難しいため、米CNETでは、新規ユーザー向けのガイドを電子書籍として出版している。
ハンズオンセッションでは、Motorola独自のAndroidレイヤを詳しく見てみるのに十分な時間はなかったが、そのユニークな新機能のいくつかに合わせたオプションがあるようだ。
状況認識というのは、MotorolaがMoto Xの半ば公然の秘密兵器となることを望んでいる機能だ。具体的には、スリープ状態のスマートフォンに「OK、Google Now」と話しかけることで、検索や通話、経路案内をできるようにするタッチレスコントロール機能である。
この機能は、「Google Now」をGALAXY S4のようなほかのAndroid搭載スマートフォンで使うよりも、わずかに進んでいる。GALAXY S4などでは、話しかける前にスマートフォンをタップして起動させる必要がある。これはサムスンの「S Voice」アプリでも同じだ。
GALAXY S4も、眼球や手の動きを使った独自のタッチレスコントロール機能を備えているが、それらは手を振ることで電話に出たり、楽曲を進めたり、動画を一時停止したりといった、もっと副次的利用のためのものだ。また、GALAXY S4にはハードウェアIRブラスタも搭載されていて、テレビのリモコンとして使うことができる。
Moto Xは、Verizonの新しいMotorola Droidの3機種と同じ「X8」プロセッサを使っている。基本的に、X8はカスタマイズされた1.7GHzのQualcomm製「Snapdragon S4 Pro」チップセットと2基のデジタルシグナルプロセッサを組み合わせたものだ。Motorolaは、このプロセッサは電力消費を非常に低く抑えるのに役立つとしている。
米国では、GALAXY S4には1.9GHzのQualcomm製クアッドコアプロセッサ「Snapdragon 600」が搭載されている。一部の米国外市場では、1.6GHzのサムスン製8コアプロセッサ「Exynos」が搭載された端末を購入できる。
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