UPDATE Appleは米国時間7月23日、第3四半期決算(6月29日締め)を発表した。「iPhone」の好調な売れ行きにけん引され、予測を上回る結果となった。
Appleの売上高は353億ドル、利益は69億ドル(1株あたり7.47ドル)だった。ウォール街の予測は、売上高350億ドル、1株あたり利益7.32ドルだった。
Appleによると、第3四半期における同社のiPhone販売台数は3120万台、「iPad」は1460万台、「Mac」は380万台、「iPod」は450万台だったという。ウォール街の予測は、iPhoneが約2600万台、iPadが1700万台、Macが400万台、iPodが約680万台であったため、iPhoneの売れ行きが特に好調だったことがわかる。
Appleの最高経営責任者(CEO)を務めるTim Cook氏は声明で、「iPhoneの販売台数が3100万台を超え、4~6月期としては最高記録を達成したこと、そして、『iTunes』、ソフトウェア、サービスによる売上高が大きく伸びたことに、特に満足している」と述べた。「われわれは、今後予定されている『iOS 7』と『OS X Mavericks』のリリースを非常に楽しみにしているとともに、2013年秋から2014年にかけて発表するいくつかの素晴らしい新製品に全力を注いで懸命に取り組んでいる」(Cook氏)
同社は今後の見通しについて、売上高340億~370億ドル、粗利益率36~37%を見込んでいると述べた。Appleの決算報告に先立ちThomson First Callが集計したウォール街のアナリストらの予測は、売上高375億5000万ドル、粗利益率36.8%で、同社の売上高予測はそれよりも低く、粗利益率予測は一致している。
利益は第3四半期も、前年同期比で減少した。Appleは前四半期、10年ぶりに利益が前年同期比で減少に転じた。それより前にAppleの利益が前年同期比で減少したのは2003年初頭で、同社が不況とリストラ費用の両方による打撃を受けた時だった。
Appleは、利益減少の原因を粗利益率にあると指摘した。粗利益率は、前年同期比で5.9%減少しているが、同社が4月に予測した値の上限に相当する。
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