Adobe Systemsは7月23日、クロスチャネルキャンペーン管理技術のフランスNeolane(株式非公開)の買収を完了したと発表した。約6億ドルの現金で買収することについて、両者で最終合意に至ったのは6月27日だった。
Neolaneは、企業のオンラインとオフラインのマーケティング活動におけるデータを収集、統合し、オーディエンスをセグメンテーションしたうえで、チャネルを横断したマーケティングコミュニケーションの管理とメッセージ配信をする。
ウェブや電子メール、ソーシャルメディア、モバイルなどのオンラインチャネルに加えてコールセンターやダイレクトメール、販売データ(POS)などのオフラインチャネルを含めた複合的なキャンペーンの自動化と実施を支えるプラットフォームを提供している。
Adobeは、デジタルマーケティング分野で2009年のOmnitureに始まり、2010年のDay Software、2011年のDemdexとAuditude、2012年のEfficient Frontierと戦略的に企業買収を続けてきたが、今回この戦略をさらに推し進めたかたちだ。
こうして、買収により拡充してきたソリューションのポートフォリオに、今回のNeolaneが加わった。つまり、Adobeの統合デジタルマーケティングソリューション群の総称である「Adobe Marketing Cloud」に、既存の(1)ウェブデータ分析を提供する「Adobe Analytics」、(2)顧客に最適化したメッセージを提供する「Adobe Target」、(3)ソーシャルメディアの分析や最適化を提供する「Adobe Social」、(4)デジタルコンテンツの作成や管理などを提供する「Adobe Experience Manager」、(5)デジタル広告の管理や最適化を提供する「Adobe Media Manager」に続いて、6番目のクロスチャネルキャンペーン管理ソリューションが加わったわけだ。
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