MicrosoftがAppleの「iPhone」と「iPad」向けにネイティブの「Outlook Web App」クライアントを構築した。米国時間7月16日現在、いずれもAppleの「App Store」から直接ダウンロードすることが可能だ。
注意点が1つある。ユーザーがこの新しい無料アプリを利用するには、「Exchange Online」を含む「Office 365」サブスクリプションが必要だ。
Outlook Web App(OWA)は、電子メールとカレンダー、および連絡先機能を提供するクライアントで、ブラウザ上のOutlook Web Appと同じように機能する。しかし、「Office 365 technology」ブログへのMicrosoftの新しい投稿によると、これらのネイティブバージョンは、「アプリとモバイルデバイスのネイティブな統合によってのみ可能になる追加機能」を提供するという。
16日のブログ投稿には次のように書かれている。
「『Windows Phone 8』には『Outlook Mobile』という最高のネイティブ電子メールクライアントが搭載されている。そして、われわれは、モバイルデバイスで『Exchange』電子メールにアクセスするための事実上の業界標準である『Exchange ActiveSync(EAS)』を提供している。仕事でiPhoneやiPadを使う多くの当社顧客をより効果的にサポートスするため、われわれは『OWA for iPhone』と『OWA for iPad』を公開した。それらは、ネイティブのOutlook Web App体験を『iOS』デバイスにもたらす」
OWA for iPhoneとOWA for iPadはApp Storeよりダウンロードできる。
Outlook Web AppをサポートするOffice 365プランには、「Office 365 Small Business」「Office 365 Small Business Premium」「Office 365 Midsize Business」「Office 365 Enterprise E1」「Office 365 Enterprise E3」「Office 365 Enterprise E4」「Office 365 Kiosk K1」「Office 365 Kiosk K2」「Office 365 Education A2」「Office 365 Education A3」「Office 365 Education A4」、すべての「Exchange Online」プランが含まれる。OWA for iPhoneとOWA for iPadを含むOffice 365行政機関向けプランも存在する。ユーザーがそれらの新アプリを利用するには、「iPhone 4S」以降のiPhone、または「iPad 2」以降のiPad(いずれも「iOS 6」以降のiOSを搭載する)が必要だ。Microsoftによると、ブラウザで利用できる「Exchange Online for Outlook Web App」と同様、OWAでも60の言語がサポートされているという。
Microsoftは6月、「Office Mobile for iPhone」スイートを公開した。同スイートの利用にも、Office 365サブスクリプションが必要である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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