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“ゴールデンイヤー”という仕事--フィリップス、サウンドエンジニアに聞く - (page 3)

加納恵 (編集部)2013年05月09日 12時06分
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大事なのは音楽を楽しむ心を持ちながら“音にこだわる”こと

--日本のオーディオ市場をどう捉えられていますか。

 音楽に対する情熱が高い国だと感じています。コンテンツ、ハードの両方に熱い思いを持っていることが伝わってきてうれしいですね。日本ではイギリスのバンドのコンサート情報がテレビから流れてきたり、Jポップの広告が街中に貼られていたりと音楽の情報が大変身近です。

 そうした音楽の情熱を理解した上で、もう一つ重要なのが日本ではユーザーの生活にマッチしたデバイスが求められていることです。特にヘッドホンなどはアクセサリのような感覚で、音楽のデバイスが自分を表現する手段のひとつであるように感じます。


Mattew Dore氏

 これは日本だけのトレンドではもちろんありませんが、ほかの国に比べて日本ではそうしたニーズがはっきり見えています。

--オーディオがデジタル化されたことで音作りはかわりましたか。

 CDがMP3に移っていった時は、音質が下がってしまうのではないかという懸念がありましたが、ハイレゾリューションの登場によりそれが逆になってきました。オーディオのデジタル化は少し遠回りをしましたが、今正しい道に戻ってきていると思います。この高音質化によってユーザーの方は、フィリップスのオーディオ製品からより多くのものを得ていただける環境になってきたと思います。

 また最近特に重要になってきているのは、デバイス自体の小型化です。オーディオは持ち運び、アクティブに動く際にも身につけているものになってきており、商品自体のコンパクト化が進んでいます。しかしその大きさを凌駕するような広がりのある音が再現できなければいけません。この小さくても感動的な音を出すオーディオシステムというのはここ最近のトレンドになってきていると思います。

--ゴールデンイヤーとして今後どのようにオーディオ製品に関わっていくのでしょうか。

 フィリップスにおけるゴールデンイヤーのプロジェクトは、音の違いを表現する方法を授けてくれる、大変良いプロセスだと感じています。どんどん能力も上がっていきますし、音を聴き分ける力が身につきます。

 ゴールデンイヤーになった今、毎日のように新しい製品で音を聴き、ソフトウェアを使って音の調整をしています。ずっと音を関わって仕事をしていることは、大事なことだと思っています。ただ忘れていけないのは、音楽を楽しむ心です。フィリップスでは、音にこだわりを持ち、さらに音楽を楽しみながらオーディオを作り出している、この部分を理解していただきたいと思っています。

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