「これまでの紙、ウェブでもできなかった表現が実現している。これまで紹介してきた数値データにも説得力があるが、実際に美しいデジタル雑誌のクリエイティブを目の当たりにするとその説得力が増すだろう。しかも、それを大手の出版社だけでなく、規模の小さな出版社でも実現できることが大きな特色といえる」
クリエイティビティの高い広告を提供することで「Backpacker Magazineというアウトドア雑誌では、雪を手でよけると広告が出てくるという仕掛けを作っている。これまでのウェブバナー広告よりもずっと美しく、説得力ある広告が提供できるようになった。広告主に新しい価値を提供する役割をDPSが果たしている」と新しい広告の価値が生まれてきているという。
企業がDPSを利用している例としては、オークションを事業とするSotheby'sが顧客に向けて発送するカタログにDPSを利用している。
「Sotheby'sの顧客は大変なお金持ちばかり。世界各国を旅行している人も多く、郵送でカタログを発送しても確実に手に届くとは限らない。しかし、デジタルカタログなら、世界のどこにいても受け取ることができる。また、カタログを見るためには自分でログインする必要があるが、ログインは自分に興味がある分野の場合にのみ行えばいい。興味がある内容のカタログだけをチョイスできることはSotheby's側にとっても、利用者にとっても利便性がある」
自動車のRenaultではiPad、iPhoneとそれぞれで利用できる新車カタログを作成。「単なる写真の羅列ではなく、自分の意思で新車の中味を知ることができる仕様で、これまでのカタログよりも顧客に訴えるものとなっている」と説明した。
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