スマホからのネット利用時間が拡大、40代にも普及--PCからは横ばい

 ニールセンは4月3日、四半期に一度発表している「スマートフォン・メディア利用実態調査レポート」をもとにした、年間トレンドのまとめを発表した。ネット利用者の中でのスマートフォンからの利用割合が1月で35%に達したことがわかった。

 時系列での推移をみると、スマートフォンからのネット利用は2012年1月には17%だったが、10月に従来型携帯電話からの利用割合を逆転、2013年1月には倍増(18ポイント増加)した。一方、PCからのネット利用は年間を通して87%程度と横ばいだった。

 性年代別の利用状況を2012年と2013年の3月期で比較すると、男性では40代で8ポイント(16%→24%)の増加、女性では30代で5ポイント(21%→26%)、40代で6ポイント(16%→22%)の増加となった。2012年では20代の利用割合が大きかったスマートフォンからのネット利用が年齢の高い層にも普及していることがわかった。

 OS別の利用割合は、Androidが6割、iOSが4割で、年間を通して変化がなかった。KDDIからもiPhoneが発売開始され、2012年10月にはiPhone 5が発売されたが、利用割合としては横ばいという結果となった。

 Androidでのネット利用については、1人あたりの利用時間と利用頻度が、月を追うごとに伸長していることがわかった。利用内訳では、アプリからの利用がブラウザよりも多い結果となった。ニールセンのシニアアナリストである中村義哉氏が以下のように分析している。

 「これまでPCブラウザからが中心だったネット利用、各種サービスの消費形態にアプリを中心としたスマートフォンからのネット利用、サービス消費という新たな形態が加わった。現在、3人に1人がその消費形態を利用できる環境にあり、今後もスマートフォンからのネット利用は伸び続けるだろう。アメリカでは、SNSとショートメッセージサービス(SMS)がスマートフォンの利用時間全体の20%を占めているようだが、日本でもSNSやコミュニケーションサービスがさらに利用者を拡大することで、スマートフォンの利用動向やアプリとブラウザの利用時間にどのような変化が起こるかが注目される」


端末別ネット利用率の推移(出典:ニールセン)

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