博報堂DYメディアパートナーズは6月13日、同社が実施した「メディア定点調査2012」の結果を発表した。携帯電話やスマートフォンからのインターネット利用時間が増加傾向にあるという。
調査対象メディアはテレビやラジオ、新聞、雑誌のマス4媒体と、PC、スマートフォンを含む携帯電話のインターネット2媒体。2月3~16日に東京都、大阪府、愛知県、高知県の15~69歳の男女を対象に郵送調査を行い、2651サンプルを集計している。
東京地区の生活者は、これらメディアの1日の接触時間は週平均で5時間51分であった。2010年以降、ほぼ同数値であることから、生活の中におけるメディア接触時間が飽和状態にあると推測している。
メディア接触時間の中で増加傾向にあったのは、スマートフォンを含む携帯電話からのインターネット利用で、2008年調査の2.3倍となる、1日40.4分であった。これまでは10代女性の接触時間が高い傾向であったが、10~40代男女という幅広い層で接触時間が増加。10代では、スマートフォンを含む携帯電話からのインターネット利用が、PCからのインターネット利用を上回ったという。
スマートフォンの普及率は、調査地区である東京、愛知、高知で2011年の調査から倍増、大阪地区では3倍の伸び率となった。それに伴い、ソーシャルメディアの利用時間も増加。地区別で最も利用時間が高かった東京地区では、1日あたりの利用時間が23.3分であった。
ソーシャルメディアを使いながら、テレビ番組を見るなどの行動も増えており、今後スマートフォンの普及でネットメディアと既存メディアの組み合わせがさらに重要になってくると分析している。
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