Androidスマホの1人あたりのネット利用時間、PCを上回る

 ニールセンは12月10日、スマートフォン利用動向計測サービス「Mobile NetView」のテスト集計データをもとにAndroidスマートフォンでのネット利用動向をまとめ、発表した。

 それによると、9月のAndroidスマートフォン利用者の月間1人あたりのネット利用時間は1492分で、PC利用者のネット利用時間(1301分)を190分上回っていることがわかった。

 Androidスマートフォン利用者のネット利用時間の内訳をみると、ブラウザからの利用が572分、アプリからの利用が920分で、アプリからが1.6倍も多くなっている。PCではブラウザからのネット利用が主体だったのに対し、Androidスマートフォンでは、専用のアプリでネットを利用する傾向が高いようだ。

図1
月間1人あたりの利用時間
※PCのアプリはインスタントメッセンジャー、メディアプレイヤーなどの非ブラウザのインターネットアプリによる利用。Androidスマートフォンのアプリには電話帳、スケジューラなどのユーザーが能動的にネットアクセスを行わないアプリの利用は含まない

 ネットの利用頻度を示すセッション数は、PC利用者が月間1人あたり46回であるのに対し、Androidスマートフォン利用者は161回と、3.5倍も多いという結果となった。内訳はアプリ105回、ブラウザ56回で、利用時間と同様にアプリでの利用が多い。

 セッションごとの平均利用時間をみると、PCは28分、Androidスマートフォンは9分となっている。日常行動の中でこまめに、かつ頻繁にスキマ時間を使ってネットサービスを利用する、スマートフォンユーザーのライフスタイルが窺われるとしている。

図2
月間1人あたりのセッション数

 ブラウザを利用したページビューを比較すると、PCは月間1人あたり2565ページ、Androidスマートフォンは1534ページで、ブラウザ上で表示される広告媒体としては、まだPCサイトの方が優位であることが明らかになっている。

 Mobile NetViewは、AndroidとiOSを搭載したスマートフォンの利用動向を計測し、レポートするニールセンのサービス。集計対象となるスマートフォン利用者の端末に計測メーターをインストールし、リアルタイムにスマートフォンの利用状況とネット利用動向を収集する。2013年に日本市場に導入の予定で、今回はそのテスト集計データを利用している。今回発表されたデータには、iOSの利用状況は含まれていない。

図3
月間1人あたりのページビュー

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