Appleは、最高経営責任者(CEO)のTim Cook氏が同社の保証をめぐって中国に謝罪したことで、同国政府との緊張を和らげることに成功したようだ。
中国の国営メディアThe Global Timesは現地時間4月2日、「(Appleの)謝罪声明によって状況が緩和され、Appleと中国市場の間の緊張関係は軟化した」と書いたと、この記事を最初に取り上げたReutersは伝えている。The Global TimesはAppleの謝罪について、「尊敬に値する」とも述べている。
Cook氏は米国時間4月1日に謝罪文を出し、その中でAppleは保証ポリシーに関するコミュニケーションに不備があったことを陳謝した。同氏はまた、「iPhone 4」および「iPhone 4S」の新しい修理ポリシー、保証に含まれるものと含まれないものを明確にする新しい保証説明ページ、および修理を行うApple正規サービスプロバイダーに対するトレーニングと監督の強化を約束した。
Appleはここ数週間にわたり、保証をめぐる批判に直面している。中国の国営メディア各社はAppleの保証ポリシーをめぐって同社を標的にしていたが、Appleは現地のあらゆる法律と規制に従っていると主張していた。だが、Appleが国営メディアによるインタビューを拒否すると、同社は傲慢であるとされ、中国の通商監視機関である国家工商行政管理総局が介入するかもしれないとの憶測が流れた。
だが当面は、謝罪と修正の約束が中国の懸念を払拭したようだ。今回の対応はまた、Appleにとって中国がどれほど重要になったか(Appleは、中国が同社の事業にとって2番目に大きな市場だと繰り返し述べてきた)、そして中国政府がどれほど強力かを改めて示している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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