もともとプラズマクラスターイオンは、第三者機関の調査で裏付けされた効能を訴求する“アカデミックマーケティング”を推進することで評価を高めてきた経緯があり、ウイルスやアレルゲン、カビ菌、臭いなどに効能があることが実証されているほか、美肌や美髪にも効果があることがわかっている。
そのシャープが、2013年度以降に推進しようとしているのが、臨床テストによる効果測定だ。
これまでアカデミックマーケティングで実証してきた効果は、プラズマクラスターイオンのコンポーネントを活用し、特定の環境を作り上げた上で、その効果を実証するといったものだった。そのため、実際の製品での効果や、一般的に使用される環境での効果とは異なる部分があったのも事実だ。
同社では、実機や実空間での利用を想定した形で改めて第三者機関とともに効果を実証するテストを行っており、2012年10月以降、カタログに表示する内容などについても、実使用環境でのデータへと徐々に表示を切り替えている。より実際の利用環境を想定した形で訴求する方法にしているというわけだ。
そうした実績をもとに、さらに臨床テストの形を取り、プラズマクラスターイオンを使用した環境で、どんな効果があるのかといったことをより深く研究していくことになるという。
「2013年度は、実機と実空間を対象にした形で実証するテストを加速させていくほか、さらに臨床テストで、プラズマクラスターイオンが被験者に対して、どれだけの効果があるのかといった効果を示していきたい」(冨田氏)
プラズマクラスターイオンの効果を、よりわかりやすい形で示すのが、2013年度以降のシャープの新たな取り組みになる。目に見えないものを、わかりやすく説明するための新たなステップでの取り組みが開始されることになる。
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