「Google Glass」が社会にもたらすもの--メリット、懸念、反発 - (page 2)

Dan Farber (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2013年03月29日 07時30分
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 「われわれはGoogleを、ユーザーの3つめの脳半球にしたい」と、Google Glassの顔というべき存在で、Googleの共同設立者であるSergey Brin氏は2010年に語っている。それこそ、一部の人々がGoogle Glassについて心配していることだ。ユーザーの3つめの脳半球というのは、Googleのクラウドの中に固定されていて、Google Glassのレンズや、ほかのGoogleのアクセスポイントを通して、ユーザーとほかの人とのやり取りをすべて記録する、ユーザーのデジタルな脳半球のことだと考えることができる。ただしGoogleは、3つめの脳半球というのは、「ユーザーの意図を正確に把握し、ユーザーのニーズにぴったり一致するものを返す」未来の検索エンジンを指すのだと主張するだろう。その解釈はどうであれ、Google Glassは、ユーザーのデジタルな魂にとって非常に役に立つ存在になるという、Googleの目標への入り口である。

 Google Glassに対してユーザーは、自分の居場所に基づいた質問の答えを検索するよう命じることができる。
Google Glassに対してユーザーは、自分の居場所に基づいた質問の答えを検索するよう命じることができる。
提供:Google

 「Digital Vertigo」の著者のAndrew Keen氏は、「Google Glassは、プライバシーとのデジタル戦争における新たな最前線になったが、Googleは、Google Glassや同社の自動運転車テクノロジが、監視ツールとして使われる可能性があることについて、特に慎重な姿勢は見せていない」と述べている。

 「わたしとあなたがレストランにいるとしよう。そのときに、Google Glassを装着した別の人が、われわれのすることをすべて録画しているかもしれない。そしてそのデータがどこに送られて、誰がそのデータを収集しているのか、われわれにはまったく分からない。基本的には、人々は見張られること、そして自分たちのデータをコントロールできないことを不快に感じる」(Keen氏)

 Google Glassが持つデータ収集能力は新しいものではない。スマートフォンがあれば誰でも、レストランで写真を撮ったり、動画を撮ったりして、そのデータを共有することが可能だ。しかしGoogle Glassを使えば、そうしたことを、あまり目立たずにこっそりと行えるようになる可能性がある。

 Google Glassへの反発に対して、Googleがこれまでにとってきた対応は、市場が新しい標準を規定するだろうと述べることだ。Googleの広報担当者は、「Google Glassはまだ日が浅いので、携帯電話のようなほかの新しいテクノロジと同様に、行動や社会規範が時間とともに進歩していくことを期待している」と語っている。

 Keen氏は次のように言及している。「Googleは、Google Glassが議論の的となることを承知している。同社は、テクノロジを押し進める上で、プライバシーのような問題への対応をしないで済ませようとしている。同社は透明性を高めることもできるが、それはすべて、データをかき集めて、有力なビッグデータ企業になるという同社の戦略の一部である」

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