今後10年間で、Google Glassのようなデバイスは、スマートフォンのように日常生活に不可欠なものになり、さらにはスマートフォンに取って代わる可能性さえある。店の中では、Google Glassはバーコードを読み取って、関連情報を表示したり、さらには特売品を狙う人々のために、その場で使えるクーポンを表示したりすることができる。必要に応じて、製品の原材料や、レビューや他店価格をハンズフリーで確認することができるようになる可能性がある。Googleは、同社による3つめの脳半球を使えば、検索結果やほかのコンテンツ、さらには広告などをより正確に対象ユーザーに伝えることができ、それが結果的にユーザーあたりの売上高の増加につながる。
また、デューク大学の数人の研究者が製作したGoogle Glass向けアプリ「InSight」がある。Googleも一部資金提供をしたこのアプリは、服の色や体の構造、動きのパターンなどのデータをフィンガープリントとして使うことで、人物を特定する。人々が空港やショッピングモール、スポーツイベント会場などの混み合った場所で互いを見つけるのに役に立つというのが、このアプリのアイデアだ。ユーザーは自分のスマートフォンで写真を撮る。この写真は、Google Glassがアクセスして本人確認に使うことができるクラウド内のビジュアルフィンガープリントとなるほか、ソーシャルネットワークのプロフィールにリンクされる。InSightがビジュアルフィンガープリントを計算した後で、ユーザーが服を変えれば、ユーザーは再び個人が特定されていない状態に戻る。
誰かがInSightと同じようなアプリを開発したと考えよう。そのアプリは、人々の写真を無許可で撮影し、その写真に最先端の顔認識技術を適用する。そして財務データや買い物データとリンクしたビジュアルフィンガープリントを作成する。このデータベースは販売員に、店にいるどの顧客が一番の見込み顧客であるかを示すことができる。ホテルであれば、建物に入ってきた重要な顧客を瞬時に認識し、その顧客の好みや、過去の利用歴を調べることができる。テクノロジをこのように利用することは、実用的ではあるが、同時に不気味だと考えられるかもしれない。
Sight Systemsの創造性のある人々が作成した以下の動画では、Google Glassやそのライバル製品が向かっているかもしれない、奇妙な世界を垣間見ることができる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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