このことを念頭に置いた上で読んでほしいが、Pixelはまだ時々重大なハングアップを起こすことがある。ブラウザのChromeが持つ複数タブの管理に関する問題は、Pixelの4GバイトのRAMでも改善できなかったようだ。Chrome OSのウェブアプリは、基本的にブラウザのタブを利用しているものであるため、この問題でPixelの使用感は大きく悪化する可能性がある。
キーボードのリフレッシュレートやバッテリの使われ方などを設定することもできない。これは、WindowsやMac、Linuxなどを載せたラップトップと比べると、大きな制約だ。
また、ウェブアプリはまだ、性能でも、機能でも、オフライン利用のサポートでも通常のアプリにかなわない。
Chrome OSには「Quickoffice」が統合される予定であり(これは企業向けには賢い動きだ)最初に使えるようになるのはPixelだと言うが、これには少なくとも2、3カ月かかる。
一言で言えば、ノーだ。
Pixelは、Chromebookが2年前に最初に発売されたときに、無意識に期待していたものを体現する存在であり、価格が高く、ハイエンドで、タッチスクリーンを備えたラップトップだが、いくつかの重要な部分で欠点がある。たしかに、このハードウェアには愛すべき点が多くあるが、ウェブベースのChrome OSが持っている数多くの欠点や問題点を考えると、この値段を正当化することはできない。
1300ドルから1500ドル払うのであれば、MacであれWindowsであれ、大抵のユーザーはもっと有意義なものを選べる。Retinaディスプレイの高解像度(MacBook Pro、基本価格1349ドル)か、タッチスクリーン(多くのWindowsモデル)のどちらかを選ばなくてはならないとしてもだ。
Chromebook Pixelは興味深い「象徴的製品」であり、Googleが示したデザインのアイデアは、将来のモデルの片りんを示した。しかし今は、このラップトップはニッチ中のニッチにしか受けないだろう。Googleのサービスを利用している大多数のひとは、サムスンのChromebook Series 3を選択した方がいい。高解像度タッチスクリーンや高性能なIntelのプロセッサはないが、249ドルなら、さまざまな問題点に目つぶることもできる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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