(編集部注:こちらは、2月21日に公開の「グーグル、「Google Glass」の紹介ビデオを公開--使用アイデアのコンテストも」に、オリジナル英文記事中にある未翻訳部分を追加し、一部を再編集して公開しています)
米国西海岸の大半がまだ眠っていた米国時間2月20日早朝、Googleは「Google Glass」を世界に知らしめるための新たな一歩を踏み出した。
鮮明な映像の新しい動画を目玉とする洗練されたウェブサイトが、より広い世界に向けて、Google Glassに関する基本的な質問に答え始めた。どのような外観なのか。何ができるのか。バレリーナと一緒に踊っているときに使用することは可能なのか(可能だ)。
Glassに関する少しばかりの新情報を紹介するとともに、米国でアーリーアダプターになってくれる人々を惹き付けるためのコンテストも発表された。コンテストでは、「『Google+』またはTwitterを使って、もしGlassを手に入れたら何をするかを教えてくれないだろうか。文頭にハッシュタグ『#ifihadglass』を付けてほしい」という簡単な要望が出されている。コンテスト参加者は2月27日までに自分の考えを投稿しなければならない。そしてたとえコンテストに入選しても、「Glass Explorer Edition」を入手するには1500ドルを支払う必要がある。Twitterにはすぐに多くのアイデアが投稿された。フェンシングの試合を録画する、友達と話しているときにこっそりWikipediaをチェックするなどのアイデアがあった(そしてAndre Torrez氏は、「あなたの顔と現在地を記録して、大手広告会社に渡すこともできる」と述べた)。
ここで注目に値するのは、GoogleがGlassをあらゆる状況で役立つメインストリームの製品として位置付けるために、さまざまな手段を講じていることだ。典型的なGoogle製品ロールアウトは、プレスを相手に1時間ほどのイベントを開催して、ウェブページを開設し、販売を開始するという流れだ。それとは対照的に、GoogleはGlassの宣伝を1年間にわたって行っている。2012年に発表されたGlassが消費者に販売されるのは早くても2014年になる。なぜこのようにゆっくりとしたロールアウトになっているのだろうか。理由の一部は現実的なものだ。Glassのハードウェアとソフトウェアはいずれもまだ開発段階にある。そして競合が存在しない製品であるGlassは、発売までに時間的な余裕を持てる。
しかし、市場におけるGlassの最大の課題はテクノロジ自体ではなく、受け入れられ方になる可能性もある。同デバイスを装着しているところを見られたGoogle関係者は既に、TwitterやTechCrunchで「Glasshole(「glass」と「嫌なやつ」を意味する「asshole」の合成語)」と揶揄されている。Glassを身に着けたGoogle関係者がミッション地区にあるバー「Shotwell's」に入ってきたとき、オーナーのTom Madonna氏はあっけにとられて、「Google Glassをかけている!公共の場所、それもバーの店内で!」と投稿した。
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