スペイン・バルセロナ発--Hewlett-Packard(HP)が、タブレット市場に再参入する。「TouchPad」の失敗に学んだようで、「Slate 7」は「Android」を搭載し、価格は169ドルに抑えられている。異なるOSを利用したタブレットの製品ラインが計画されるのは初めてで、HPではスマートフォンの投入も計画している。
HPは2011年にTouchPadを擁して「iPad」に挑戦したが失敗に終わっている。そのため、今回はより小型で廉価なGoogleの「Nexus 7」を意識する。TouchPadはHP独自のソフトウェアを搭載したが、Slate 7は「Android 4.1」(開発コード名「Jelly Bean」)を、できるだけ改変せずに搭載している。ほかのAndroidタブレットも計画されているほか、HPは「Windows」タブレットも視野に入っていることを示唆している。
HPはすでに企業向けに「ElitePad」タブレットを製造しているので、「Windows 8」の稼働する消費者向けタブレットというのは無理な話ではない。これまでもWindowsを搭載するHP Slateが存在した。
同社は今後のスマートフォンについては口を閉ざしているが、Android端末になると考えるのが無難だろう。
このたびのSlate 7はステンレス製のスチールフレームを装備し、背面は「ソフトなタッチ」に仕上がっている。3メガピクセルカメラのほか、ビデオ通話用の2つ目のカメラ、ARMのデュアルコア「Cortex-A9」プロセッサを搭載する。また、Wi-Fi接続を利用してタブレットから印刷できる「ePrint」アプリ、音楽用ソフトウェア「Beats Audio」など、独自の機能やアプリケーションも追加された。
Slate 7は米国では4月に発売され、その後、欧州やそのほかの地域にも展開される。米国外での端末価格は明かされていない。端末は当地で開催の「Mobile World Congress 2013」で発表された。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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