カリフォルニア州マウンテンビューの米航空宇宙局(NASA)エイムズ研究センターのNational Full-Scale Aerodynamics Complexにある、世界最大の風洞内部で行われるテストは、飛行に影響するさまざまな力を、制御された条件下で確認するというユニークな機会を研究者に与えている。
この風洞は、1944年に当時の米航空宇宙諮問委員会(NACA)エイムズ航空研究所に建設された当初は、高さ40フィート(約12m)、幅80フィート(約24m)の施設だった。その後、25年前の1987年12月11日に、高さ80フィート(約24m)、幅120フィート(約37m)の巨大なテスト区画を追加し、National Full-Scale Aerodynamics Complex(NFAC)と名称を変更した。
この施設では、低速飛行する垂直離着陸機(VTOL)や回転翼機、「F-35 Lightning」の試作機、個別ブレード制御機能を備えた「UH-60A Black Hawk」の原寸大の回転翼、スペースシャトルの縮尺模型、宇宙機用のパラシュート、Wright兄弟による世界初の飛行機の原寸大レプリカ、さらにはトレイラーなどのテストが行われてきた。
この写真は、「F/A-18 High Alpha」戦闘機が、NFACの80フィート×120フィート(約24m×37m)のテスト区画で、高迎角空力特性をテストしているところだ。
提供: NASA Ames/Tom Trower