Rasmussen氏は、「そのやりとりは、単にその楽曲を聴くことよりもはるかに貴重だった。ひどい映画を親友と一緒に観ることは、素晴らしい映画を1人で観るよりも良い場合がある。素晴らしい映画を親友と一緒に観ることが、われわれの目指しているところだ」と述べた。
言い換えると、ソーシャル検索は単なる答え以上のものをわれわれにもたらす可能性がある。われわれが会話を始めるきっかけを作ってくれることもあるだろう。
「ソーシャル検索には、単に今夜食事をするのに最適な場所を見つけること以上の要素が少しある。あなたの友達の誰がその場所を推薦したのか、あるいは、あなたの友達の誰がその場所を気に入ったのかを知ることは、あなたがよりソーシャルな体験を持つ助けになるだろう」(Rasmussen氏)
Googleもまた、レコメンデーションをよりソーシャルなものにする手段を発表している。あなたが「Google Play」ストアで購入したアプリは、友達がそれらのアプリを検索した場合に、あなたのプロフィールとともに友達の画面に表示される。「Google Local」におけるさまざまな場所のレビューにも、同じことが当てはまる。そして、Google+の友達がウェブリンクの「+1」ボタンをクリックすると、それらのリンクは、あなたが実行した検索の結果で上位に表示されるようになる。ただし、ほとんどの人にとって、Googleのソーシャル製品よりも、Facebookの方が実際の友達と家族を正確に反映している。たとえあなたの友達や家族の多くがGoogle+を利用しているとしても、彼らはブランドや出版物、有名人、そしてユーザーがフォローしてはいるが個人的なつながりはないほかの人々と一緒くたになっているかもしれない。
簡潔に言うと、平均的なユーザーにとって、「友達が気に入っている配管工」を見つけるのにFacebookを検索する理由を理解するのは簡単だ。Graph SearchはFacebookの画面上部に埋め込まれており、自然言語クエリを解釈できるため、使いやすさにも優れている。それに比べると、さまざまな製品に散らばっているGoogleのソーシャルレコメンデーションは見劣りする。
しかし、ソーシャル検索の価値が誇張されているとしたらどうだろうか。Googleはあなたの友達のことを、検索クエリに答える上で重要と考えている。それは、2012年に発表された「Search Plus Your World」の主眼だったが、友達は1つのシグナルにしかすぎない。
ほかにはどのようなシグナルがあるのだろうか。まず、Googleが2億3000万のドメインをまたいでインデックス化した30兆のウェブサイトがある。5億7000万の人々や場所、物事で構成されるデータベースであり、180億以上のつながりを網羅するまでになった「Knowledge Graph」がある。この巨大なデータベースは、大半の質問について、平均的なFacebookユーザーの150人の友達が提供するランダムなサンプルより適切な答えを提供できるだろう、とGoogleは確信している。
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