2012年のAppStoreでiPhone/iPad向けにダウンロードされたアプリの中から、無料アプリ、有料アプリ、トップセールス(総合売上げ)ランキングのトップ100をそれぞれご紹介する。
iPhoneアプリで最も売上げが高かったのはゲーム関連と言えそうだ。2012年のスマホアプリビジネスを振り返った記事に詳しいが、日本では無料アプリ+アイテム課金という流れがあり、実際にトップセールスには無料のゲームアプリが多くクランクインしている。
一方で、iPadアプリは傾向が異なる。無料、有料、トップセールスともに電子書籍ストアやリーダーアプリなどが目立つ。大まかな傾向として、ゲームは移動中などにも便利なコンパクトなiPhoneで、本を読んだり映像を見たりしたい場合は大画面のiPadで──といった使い分けが進んでいるように見える。
ゲームが圧倒的にトップ--2012年App Storeランキング【iPhone:総合売上げTOP 100】やはりというべきか、目立つのはゲームだ。トップは通称“パズドラ”で知られる「パズル&ドラゴンズ」で、それ以降もゲームアプリが上位を占める。11月にリリースしたばかりの人気パズルゲーム「LINE POP」は早くも年間ランキングの36位にランクインしている。
ゲーム以外では、スタンプが人気の「LINE」は13位、「クックパッド」が33位となっている。また、電子書籍ストアアプリ「紀伊國屋書店Kinoppy」が44位、「ジャンプBOOKストア」が71位にランクイン。さらに73位の地図アプリ「MapFan for iPhone」(2300円)、91位の名刺管理アプリ「CamCard」(1500円)など、1000円を超える実用アプリがランクインしている点にも注目だ。
実用アプリをはじめ、ゲームジャンルでも25位の「押忍!番長2」(900円)や64位の「Final Fantasy III」(1400円)のように有料アプリもランクインしているが、全体を通してみるとジャンルを問わず無料のものがほとんどで、無料アプリ+アイテムなどの課金というビジネスモデルが定着していることがうかがえる。
SNS関連アプリがランクイン--2012年App Storeランキング【iPhone:無料TOP 100】上位の無料アプリで目立つのは、LINE、Facebook、Twitter、Skype、Comm、カカオトークなどのコミュニケーションツールだ。1位がLINE、2位がYouTube、3位がFacebookと人気の定番アプリが並ぶ。カメラ系アプリも4位に漫画カメラ、8位にLINE Cameraと2本のアプリが10位以内にランクインするほか、以降もInstagram、蜷川実花監修カメラアプリなどが入っている。
このほか、天気や乗り換え案内、QRコード読み取り&作成ツールなど、実用ツール系が多いのも無料アプリランキングの特長の一つだ。なお、グーグルが12月13日(米国時間)に公開し話題を集めたGoogle Mapsはトップ100に入っていないが、YouTube、Google 検索、Chromeと3本のGoogleアプリがランクインしている。
幅広いジャンルがランクイン--2012年App Storeランキング【iPhone:有料TOP 100】有料アプリでは、ミュージック、エンターテインメント、ヘルスケア、ブック、ユーティリティ、ファイナンス、教育、ゲームなどさまざまなジャンルのアプリがランクインしている。
なお、トップとなった「マイカレンダー」(85円)はFacebook上の友達の誕生日をカレンダーに表示できるアプリだ。使い方によってユーザーが意図せず利用を促すリクエスト通知が送られてしまう点は注意しておきたい。
電子書籍関連が上位に--2012年App Storeランキング【iPad:総合売上げTOP 100】iPhone版の総合売上げランキングと同様に、トップに立ったのはゲームアプリパズル&ドラゴンズだ。
iPhone版はこれ以降もゲーム関連のアプリが人気だったのに対し、iPad版はガラリと変わる。2位に紀伊國屋書店Kinoppy、3位にビューン、4位にマガストア、5位に産経新聞HDと電子書籍や電子新聞関連のアプリが続いてランクイン。このほかにも、雑誌や電子書籍関連のストアアプリやPDF閲覧アプリとして知られるGoodReader for iPad、辞書など、電子書籍に関連するアプリが目立った。
実用アプリが多くランクイン--2012年App Storeランキング【iPad:有料TOP 100】1位に輝いたのは、PDF閲覧アプリとして知られるGoodReader for iPad(450円)だ。2位にはKeynote(850円)、3位にNumbers(850円)とアップル純正のオフィスアプリが並ぶ。全体的にゲームは少なく、iPhone版の有料アプリTOP100と比べても電子書籍関連や教育アプリ、実用アプリが目立つ傾向にある。
電子書籍関連や実用アプリが人気--2012年App Storeランキング【iPad:無料TOP 100】1位はアップルの「iBooks」となった。iPhone版の無料アプリランキングと同様に、SkypeやFacebookなどのコミュニケーションツールも上位にランクインしているが、Adobe Reader、The NIKKEI for iPad、無料で全巻!ブラックジャックによろしくなどの電子書籍関連アプリが目立つ印象だ。
このほか、3位のiTunes Uをはじめ、Podcasts、GyaO!、ニコニコ動画、などオーディオや映像関連もランクイン。EvernoteやDropbox、ホワイトボードなどの実用アプリが多くランクインしているのもiPadアプリランキングの特長のひとつだ。
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