紙のドキュメントをデジタル化できるiPhone向けスキャナアプリ「Doc Scan」

 Doc Scanは、紙のドキュメントをiPhoneのカメラで撮影し、簡単にデジタル化して保存できるようにするスキャナアプリだ。基本的な機能は無料で利用可能だが、EvernoteやDropboxといったサービスと直接連携させて使用する場合には、有料のオプションが必要となる。基本機能のみでも、スキャンした画像をメールに添付して送信することはできるため、日常的な利用には差し支えない。

  • 書類の撮影(スキャン)した直後の画面。緑色の点をスライドさせて、黄色の枠線で保存範囲を指定する

 スキャンは、直接写真を撮影しても、ライブラリから写真を選択しても実行できる。操作方法はシンプルなため、初めて使う人でも難なく操作できるだろう。スキャン対象の写真が準備できたら、黄色の枠線でスキャン範囲を指定する。画面の上部のツールバーに、範囲指定用のアイコンが並んでいる。自動選択、駆形選択のほか、複数の点を移動して細かく範囲を指定することもできる。たとえば、A4サイズの書類を読み取っても、余白の部分を削除する場合は、黄色の枠線を文章のごく周囲にまで移動しておくと良い。範囲を指定したら、画面右上の「Next」ボタンをタップする。

 次の手順では、画像の処理がしやすいように、縦横比や明度を調整する。モノクロの書類を保存する際に便利なのが、モノクロ2値の画像への変換機能だ。画面上部のツールバーの「Save」ボタンの隣にある、白黒の円のアイコンをタップすると、カラー画像がモノクロ2値のシンプルな画像に変換される。明るい場所で撮影したモノクロの書類ならば、かなりきれいに変換してくれる上、文字が読みやすくなる。画像サイズも小さくなるため、通常の書類をスキャンする際には、モノクロ2値への変換を行うことをお勧めする。

 また、画像には、手書きで文字やイラストを追加することができる。画面下部のツールバーには、ペンツールのアイコンと、ペンの色、サイズ、透明度を指定するアイコンが並んでいる。画像に手書きするときは、画面をピンチイン/アウトで縮小/拡大すると書きやすい。画面右上の「Save」ボタンをタップして画像を保存すると、手書きした文字なども画像の一部として一緒に保存される。

 保存した画像は、PDFファイルまたはJPEGファイルとして、メールに添付して送信できる。JPEG画像のZIPファイルとして、ほかのアプリで開くことも可能だが、PDFファイルやJPEGファイルを直接ほかのアプリに保存する場合は、有料オプションを購入しよう。とにかく操作が簡単で、きれいにスキャンできるため、入れておいて損はない。

  • 保存範囲のみが切り取られた状態。「Save」ボタンの左にある円のアイコンをタップすると、画像がモノクロ2値に変換される

  • モノクロ2値に画像が変換された。グレーなどの余分な情報が減る分、はっきりとした画像になり、画像サイズも減少する

  • 画像の明るさを調節。撮影自体をなるべく明るい場所で行うことの方が重要だ

  • ペンの設定。サイズ、色、透明度、明るさなど、細かい設定が可能

  • 画像にペンで書き込みができる。画像をピンチアウトして拡大すると、書き込みがしやすい

  • ドキュメントの保存先を指定。「Existing Document」を選択すると、複数ページのPDFファイルとして出力できる

  • 灰色表示のアプリへの保存は、有料版へのアップグレードが必要だが、連携先が大幅に増えるメリットは大きい

>>Doc Scanのダウンロードはこちらから

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