Paluは、手書きで予定を書き込めるカレンダーだ。手書き機能の開発については定評があり、高機能な手書きノートアプリをリリースしているMetaMojiが提供している。iPhoneでもiPadでも利用できるハイブリッドアプリであり、デバイス間でのカレンダーの共有も可能だ。
iPhoneをある程度の期間利用している人にとって、テキストを入力するのではなく、手で書き込む形式のカレンダーというのは、多少の抵抗があったり、片手でのフリック入力に慣れている人には、使いにくいと感じられたりするかもしれない。紙の手帳がそのまま画面の中にあるような感じ、とでも言おうか。手書きで予定を書き込んだり、写真を挿入したりして、手帳のように利用できる。
カレンダーは、画面左上の「+」をタップして追加する。無料で作成できるカレンダーは3つまでに限定されている。250円の有料オプションをアプリ内から購入することにより、iPhoneでは最大5つまで(iPadでは最大7つまで)カレンダーを増やすことが可能だ。カレンダーは、1画面に8日分の予定が表示され、下方向に画面をスクロールすると、当月の残りの日付の予定を確認できる。画面を左右にフリックすると、月を移動できる。日付をタップすると、その日の予定を書き込める。ペンの種類は全部で3種類、色は6色用意されている。予定を書き込んだら、「DONE」をタップすると予定が保存される。
カレンダーを他の人と共有できるのが、最大の特徴だ。データは専用のサーバを介して共有され、カレンダーの共有を解除すると、サーバからデータが削除される仕様になっている。共有機能を利用するのに、メールアドレスなどの情報を使って登録する必要はないのが便利だ。カレンダーを共有する場合は、画面下部のカレンダータイトルをタップして「共有の設定」画面で設定を行う。共有カレンダーの招待は、メールまたはmixiメッセージを通じて送信する。また、共有相手に参照のみを許可するか、書き込みまで許可するかによって、招待メールの種類が異なる。招待メールを受け取った人は、PaluをインストールしたiPhoneまたはiPadで、メール内のリンクをクリックすれば、カレンダーを共有できる。
バックアップは専用のサーバのみで行われる、GoogleカレンダーやiPhoneの標準カレンダーなどとは同期されないなど、従来のカレンダーアプリを利用している人には不便だが、新たに共有用のカレンダーを持ちたい、紙の手帳は手放して、手書きの良さを保ったまま、iPhoneでカレンダーを利用したいといった人には、魅力的な選択となるだろう。
>>Paluのダウンロードはこちらから
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」