新「iMac」レビュー--薄く優れたデザインと高パフォーマンスを実現 - (page 4)

Rich Brown (CNET News) 翻訳校正: 石橋啓一郎2012年12月13日 07時45分

 そのXPS One 27は、新型iMacの競争相手として恐るべき存在だ。どちらのシステムも27インチ、2560×1440ピクセルのスクリーンを持ち、最新のIntelとNVIDIAのチップを搭載し、SSDを搭載した上位モデルが用意され、機能を強化するための主な周辺機器へのアクセスを提供する、最新の接続オプションを多く持っている。

 どちらのシステムにも、優れた点がある。iMacのThunderboltポートは、高速な外部ストレージ群、専用の動画処理装置、その他のプロフェッショナル向けデバイスへの接続手段を提供する。Appleはまた、NVIDIAのGeForce 600シリーズグラフィックチップのハイエンド版を提供しており、ゲームファンやデジタルメディアアーティストはこの恩恵を受けることができる。さらに、Fusion Driveには128GバイトのSSDが搭載されており、これはXPS One 27の最上位モデルに搭載される32GバイトSSDよりも大きい。

提供:Sarah Tew/CNET
提供:Sarah Tew/CNET

 一方、Dellが優れている点を挙げよう。HDMI入力があるということは、XPS One 27を独立したディスプレイとして使えるということを意味している。iMacのようにアダプタケーブルは必要ない。HDMI入力の他にも、Blu-rayドライブとタッチスクリーンを備えているため、家庭用エンターテインメントハブとしても使いやすい。

 タッチ入力を馬鹿にしている人もいるが、従来のマウスとキーボードを使ったスタイルでも、問題が生じるわけではない。一方「Windows 8」は、Dellにとって大きな障害になるかもしれない。なぜなら、事実上まったく新しいOSの使い方に慣れる必要があるからだ。

 どちらのPCも価格は似たようなもので、どちらかが明らかな勝者とは言い難い。2599ドルのXPS One 27の最上位モデルは、アップグレード版のiMacとCPUが同じで、しかもBlu-rayドライブと16Gバイトのメモリを搭載している。しかし、iMacは容量の大きなSSDを持ち、かなり高速なグラフィックチップを積んでいる。

 iMacはレビューに使ったモデルよりもさらにアップグレード可能で、768GバイトのSSDと、32GバイトまでのRAMを積むことができる。Appleはまだこれらの追加にかかる値段を発表していないが、安くはないだろう。

 全体としては、27インチiMacの値段は適正なものに見える。光学ディスクドライブがないことは、外付けDVDドライブを追加するのが簡単であることを考えれば、あまり重要ではない。同様に、iMacにFireWire 800がなくなったことも、寂しいとは思わない。USB 3.0とThunderboltは、どちらもより高速だ。ただ、Appleには専用のHDMI入力を用意してほしかった。それがあれば、一般向けAV機器を入力したい人も、面倒で高価なアダプタを買わずに済んだ。

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