AppleとGoogleは、コンシューマー向けスマートフォンやタブレットでは競争相手かもしれない。しかし、Bloombergの報道によると、両社はEastman Kodakが保有する1000件のイメージング特許を5億ドル以上で取得するために提携したという。提携の可能性については、8月にThe Wall Street Journal(WSJ)が初めて報じた。それ以前のWSJの報道では、AppleとGoogleはそれぞれ別のコンソーシアムを率いて、1億5000万~2億5000万ドルの範囲でこれらの特許を買収しようとしているとされていた。
Eastman Kodakは、米連邦破産法第11章の適用を1月に申請しており、Citigroupからの9億5000万ドルの債務を返済する一助とするために、特許を売却する必要がある。同社は、破産法の適用から2013年に脱却する見込みだと述べている。2012年に入って裁判所に提出された書類から、同社が特許ポートフォリオの価値を約26億ドルと見積もっていることが明らかになっている。
AppleとGoogleは2011年7月、別の重要な技術特許の入札で争った。この時はApple、EMC、 Ericsson、Microsoft、Research In Motion、およびソニーらハイテク企業によるコンソーシアムが、取得済みまたは申請中の約6000件の特許をNortel Networksから45億ドルで買収した。競合するGoogleとIntelが最初に9億ドルで応札したと報じられており、これらの知的財産には、無線、無線4G、データネットワーキング、光通信、音声、インターネット、半導体の技術に関する、取得済みおよび出願中の特許が含まれていた。
これらのデジタルイメージング特許は、カメラやスマートフォンなどの機器に関係しており、多数の特許紛争のさなかにあるAppleとGoogle双方にとって有益となり得る。Appleはサムスンや他の「Android」ベンダーとの特許紛争の渦中にある。特許買収に向けた両社の提携によって、訴訟合戦が将来的に和らぐかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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