Eastman Kodakは、同社ポートフォリオに関心を持つ企業から提示された同社特許の入札価格を受け入れるよりも、そうした企業に対して脅威を与えることにしたようだ。
Kodakの広報担当者は米CNETに対し、電子メールによる声明で、Kodakは依然として複数の特許買収候補者との「活発な交渉」状態にあるが、同社がこれらの候補者に売却する義務はないと述べた。実際に、Kodakが保有する特許を手放さない可能性も出てきた。
Kodakの広報担当者は声明で「Kodakは、デジタルイメージング特許ポートフォリオの売却に向けた決定や合意には達しておらず、われわれの資産にとって最大の利益となると判断した場合は、このポートフォリオを売却する代わりに、その全部または一部を債権者の回収源として保持する可能性があることを改めて表明する」と記している。
この動きは予定されていたものではない。Kodakは今週、同社の全デジタルイメージング特許ポートフォリオを売却する競売の落札者を発表する予定だった。しかし、その発表が行われるわずか数分前に、同社はその決断を先送りすることを明らかにした。
報道によると、今回の競売におけるKodakのデジタルイメージング特許ポートフォリオに対する入札額は、同社の期待をはるかに下回るものであり、同社は適切な提示額が得られないままになっていたという。2012年に入って裁判所に提出された書類のなかで、Kodakは同社の特許ポートフォリオが最高で26億ドルの価値を有していると述べていた。しかし、The Wall Street Journalが先週報じたところによると、AppleとGoogleがそれぞれ率いているコンソーシアムが提示した入札価格は、1億5000万ドルから2億5000万ドルの範囲だったという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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