iPhoneのライフサイクルである1年ごとに、いくつかの重要な新機能がスポットライトを浴びる。今回の場合は、4Gと画面サイズ、そして全面的な再設計だ。
読者はすでにその概要を知っており、iPhone 5のさまざまな長所や短所を理解している可能性が高いだろう。しかしまだだという人のために、以下ではそれらを詳しく説明していく。私が最初に強い印象を受けたのは、次の3点だ。
まず、この電話が非常に軽いことに衝撃を受けた。これは、今までよりも画面が長く、大きくなっているにも関わらず、過去最軽量のiPhoneだ。何日間か使ってみると、iPhone 4Sは鉛のように重く感じるだろう。
第2に、画面サイズの変更はわずかだが、Retinaディスプレイと同様、一度使ってしまうと元には戻れなくなる。スペースが増えたことによって、キーボードの上に文書を表示できるエリアが大きくなり、横方向に持っての動画再生(サイズが大きくなり、黒枠になる領域が減った)や、ホームページを整理する(アイコンやフォルダの列が1列追加)ための空間も増えた。ゲーム開発者がどんなことを夢見ているかはわからないが、横方向に持った場合に両脇に余るスペースは、仮想的なボタンや方向キーにも使えるだろう。
第3は、これがあると自宅の無線LAN環境がみすぼらしく感じるということだ。少なくとも私の場合はそうだった。すでに4G LTE携帯の持っている人はショックは受けないだろうが、これから機種を変更するiPhoneユーザーは、無線LANよりもLTEの方が高速であることに気付くだろう。もちろん、これには高額なデータ通信料金が伴う。私は妻に「FaceTime」で連絡を取るとき、仕事場の無線LAN環境を離れて、マンハッタンの町中でAT&TのLTEを使った。なぜなら、無線LANの方が遅かったからだ。私のテストでは、LTEの通信速度は10Mbpsから20Mbpsであり、これは自宅に置いてある無線ルータの2倍近い速度だ。
iPhone 5をラップトップやその他のデバイスのための個人用ホットスポットとして使った場合も、第3世代「iPad」と同水準の性能が出る上に、これはiPadよりも小さい。もちろん、テザリングの料金とデータ通信利用料金に注意する必要はあるが、私が日中にLTEのデータ接続で「MacBook Air」を使ってみたときには、良好な結果が得られた。
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