Googleの会長を務めるEric Schmidt氏の9月25日の発言に、「iOS 6」ユーザーは間違いなく少しがっかりしただろう。
Schmidt氏は東京で報道陣らに対し、Appleの最新OSであるiOS 6向けの「Google Maps」について、Googleは「まだ何もしていない」と述べた。同氏は、Google MapsをiOS 6向けに提供しないとまでは言わなかったが、これまでのところは、同社は独自の地図アプリケーションを提供するつもりがないことを示唆する様子を見せた。
ReutersとBloombergがともにこの記者会見に参加し、本件を報じた。
GoogleがGoogle MapsアプリケーションをAppleのApp Storeでの承認に向けて提出済みであるかどうかについては意見が分かれている。先週、Appleが承認を保留しているとある開発者が主張した一方で、The Loopは同アプリケーションがAppleにまだ提出されていないことを報じた。GoogleもAppleもこれについてコメントしていない。Bloombergによると、Schmidt氏も、GoogleがApp StoreにGoogle Mapsを提出したかどうかを明らかにしようとしなかったという。
Googleが早く行動を起こしてGoogle MapsをApp Storeで提供することを、多くのiOS 6ユーザーが望んでいる。Google Mapsに代わって提供されたAppleの「Maps」アプリケーションは期待はずれであったことが判明している。同アプリケーションは、地図が不完全であったり、場所が重複していたりといった問題を抱え、少なくとも1つの町が誤った位置に表示されることが確認されている。
Schmidt氏は25日の報道陣との会話の中で、Google MapsがそもそもApp Storeにたどり着くかどうかについても同氏は何も約束できないと述べた。同氏は、App StoreにおけるGoogle Mapsの提供を許可するかどうかはAppleの「選択」であると参加した報道陣らに述べたという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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