ロシア版Googleと言われているYandexが、Appleの「iOS 6」に搭載される地図機能「Maps」向けに地図情報を提供することになるという。TechCrunchが米国時間9月17日付けの記事で、情報筋の話を引用して伝えた。同記事によると、ユーザーがMapsで詳細検索を行うと、当該機能に組み込まれているYandexのAPIによって地元のレストランや小売店といった場所に関する情報が提供されるのだという。
Yandexとのこういった連携は、ロシアにおけるiOS 6のゴールドマスター版で発見された。なお、この機能を最初に発見したのはロシアのAppleInsiderである。
AppleはiOS 6においてMapsを新たに導入した。これまで同社は「Google Maps」をiOSにバンドルしていたものの、Googleとの競合が激しくなってきたため、同アプリをiOSから除外するという決定を下したわけだ。しかしTechCrunchの記事では、AppleのMapsはロシアにおける地図情報の強化を必要としているものの、自社ソフトウェアにさらなる投資を行うのではなく、Yandexと手を組むという戦略が理にかなっていると伝えている。
とは言うものの、YandexとAppleのパートナー関係は、これだけで終わらない可能性もある。TechCrunchは情報筋の話を引用し、両社は「Safari」ブラウザのロシアにおけるデフォルト検索エンジンをYandexにするという協定をまとめにかかっている段階だと伝えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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