Appleとサムスンは米国時間8月18日、米連邦判事に対し、現在係争中の特許侵害訴訟において両社ともお互いへの提訴件数を削減することはできないと述べ、高額の賠償金がからむ訴訟に陪審による判断が下される可能性が高まった。
米連邦地方裁判所のLucy Koh判事は先週に入り、この訴訟が陪審の手に委ねられる前に両者が和解するのではないかと「極端に楽観視」しているとしながらも、お互いへの提訴件数を削減するよう再び両社に求めた。Koh判事は5月、AppleのTim Cook氏とサムスンの崔志成(チェ・ジソン)氏ならびに弁護団がサンフランシスコで会談し、特許紛争の解決に向けて協議するよう命じていた。
Bloombergが公開した両社の共同声明によると、「双方が会談して訴訟削減について協議したが、これ以上の削減は不可能だ」という。米CNETはAppleとサムスンにコメントを求めて問い合わせているが、まだ回答を得られていない。
Koh判事は、本件の判断を下す陪審員への陪審説示を短くする取り組みの中で、両社の弁護団に「取引できる部分はないのか」と尋ねた。現時点でこの陪審説示は100ページの書類であり、読み終えるまでに1時間半かかるとKoh判事は見ている。
Koh判事は先週になって両社に対し、陪審が両社にペナルティを科す可能性を示唆しながら、訴訟の和解についてもう一度協議するよう要求していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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