カリフォルニア州サンノゼ発--サムスンは米国時間8月13日午後、法廷で小さな勝利を収めた。同社がAppleと争っている特許侵害訴訟において、判事がスマートフォン3種を訴訟対象から除外したのだ。
米連邦地方裁判所のLucy Koh判事は、サムスンの「GALAXY Ace」「GALAXY S i9000」「GALAXY S II i9100」を訴訟の対象外とした。これらは全世界向けのスマートフォンで、米国でも購入可能だったが、米国にあるサムスンの電気通信部門および電子製品部門は販売を手がけていなかった。
Appleは訴訟の中で、これらのスマートフォンがAppleの特許を侵害し、「iPhone」のルックアンドフィールを模倣していると主張していた。
今回の決定を経てもサムスンの困難な立場に変わりはないが、同社を訴えたApple側が弁論を終えるときになって今回の決定が下されたことは、この裁判のターニングポイントとなる。今度はサムスンが攻勢に転じる番だ。サムスンはこれまで、Appleが最初に自社側証人に質問したよりも多くの時間を彼らへの反対尋問に費やしてきた。これら証人にはAppleの上級幹部のほか、デザインやマーケティングの専門家が含まれている。
今回除外されたスマートフォン3種は、Appleが訴訟の対象としている製品のごく一部にすぎない。この訴訟でAppleは、サムスンのスマートフォン20種以上とタブレット2種に特許を侵害されたと主張している。
サムスンは8月21日までに弁論を終えるとみられ、その後、陪審団による評議が開始される。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」