苦境に陥っているフィンランドの携帯電話メーカーNokiaは現地時間7月19日、2012年第2四半期(4-6月期)の決算を発表した。純売上高は75億ユーロ(92億3000万ドル)、純損失は14億ユーロ(17億ドル)だった。
アナリストらは売上高を75億3000万ユーロ(92億7000万ドル)、損失を6億4110万ユーロ(7億8400万ドル)と予想していた。Nokiaが報告した純売上高は75億ユーロ(92億3000万ドル)で、第1四半期の74億ユーロ(91億1000万ドル)から増加した。
「Lumia」の販売台数についてアナリストらは約400万台と予想していたが、今回の決算でも実際ほぼこの通りになった。決算自体は振るわないものだったが、Lumiaの販売台数に関するニュースが伝わるとNokiaの株価は12%上昇した。
Nokiaの最高経営責任者(CEO)を務めるStephen Elop氏は今回の決算について次のようにコメントしている。
Nokiaはこの転換期を乗り切るため取り組んでいる。第2四半期は困難な四半期だったが、Nokiaの従業員は競争力を強化して運用モデルを改善し、厳密な財務管理を行うための決意を示している。
われわれは第2四半期において400万台のLumiaスマートフォンを出荷した。今後は「Windows Phone 8」のリリース時だけでなく、長期にわたって現行Lumia製品へのアップデートを提供していく計画だ。
LumiaにとってWindows Phone 8のリリースは重要な契機になるとわれわれは考えている。第2四半期において、われわれはフィーチャーフォン事業で安定性を示す一方、当社初のフルタッチ端末「Asha」の投入によって競争力も強化した。
Nokiaは声明で、「第3四半期は引き続き困難なものになるだろうが、Devices & Services事業の営業キャッシュフローを一刻も早くプラスに戻すことが重要な優先課題だ」としている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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