フィンランドを拠点とする携帯端末メーカーNokiaは第1四半期、端末売上高が40%減少した。同社が提供する「Windows」ベースの携帯電話「Lumia」が、英国などの市場において足場を築けずにいるためである。
Nokiaは現地時間4月19日、第1四半期決算(3月31日締め)を発表し、「予想していたよりも競争が激しかったことと季節性」に起因して、13億4000万ユーロの損失を計上したことを明らかにした。Nokia Siemens Networksと同社のロケーションおよびコマース事業を含む同社の全部門において、売上高は2011年から29%減少した。
Nokiaの最高経営責任者(CEO)を務めるStephen Elop氏は声明で、「目まぐるしく展開およびシフトする業界環境において、われわれは重大な企業変革の最中にある。われわれは過去1年にわたり、新しい戦略によって進歩を遂げたが、予想を上回る厳しい競争に直面している」と述べた。
同社の端末Lumiaは、全般的に好意的な評価を得たものの、顧客の好評価は必ずしも売上高に反映されず、一部の国において期待どおりの売上高を達成することはできなかったとElop氏は付け加えた。Nokiaが同社スマートフォンを「Windows Phone」プラットフォームに切り替えて以来、Lumiaは英国市場においてインパクトを与えられずにいることを同氏ははっきりと指摘した。
「われわれは4機種のLumia端末を予定よりも早くリリースして、励みとなる賞や世間からの称賛を得た。実際の販売実績は、市場によって好調なところもあれば不調なところもある。米国などの市場においては予測を上回ったが、英国を含む一部の市場においては、勢いの確立に苦戦している」とElop氏は述べた。
Nokiaは英国において既に「Lumia 710」と「Lumia 800」を発売しており、4月27日にはハイエンドの「Lumia 900」が発売され、その直後にはローエンドの「Lumia 610」が発売される予定である。
Nokiaが第1四半期に販売したスマートフォンは約1200万台で、そのうち約200万台がLumiaであった。スマートフォン販売台数は前年同期から約50%減少している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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