2002年から2004年ごろに作られた初期の「iPad」の試作品と称する写真が、ウェブ上に出回っている。
この写真はNetwork Worldが米国時間7月18日に公開したもので、同サイトでは、特許侵害をめぐる裁判を世界中で繰り広げているAppleとサムスンが裁判所に提出した書類からこの写真を発見したと主張している。この写真を見つけたYoni Heisler氏によると、発見のきっかけは、Appleの工業デザイン担当シニアバイスプレジデントのJonathan Ive氏がいわゆる035タブレットのモックアップに関する記憶を語った、2011年12月の証言録取書だったという。
Ive氏はその証言録取書で次のように述べていた。「これを初めて見た際の記憶は非常にあいまいだが、たしか2002年から2004年の間だったと思う。だが、これとこれに似た模型を見たことは覚えている。当時、われわれは最終的にiPadになるタブレットのデザインについて、最初に検討に入ったところだった」
Heisler氏は、Appleとサムスンが提出した書類を詳しく調べた結果、035の試作品を偶然に見つけたと主張している。さらに同氏は、自身の調査に基づけば、この試作品は2004年初めから2005年末ごろのものとみられると述べている。初代iPadが発売されたのは2010年のことだ。
実際にiPadが発売された時期と035タブレットとされる試作品が制作された時期には5年ほどの開きがあるものの、この2つは驚くほど似ている。写真に写っているデバイスは、ひときわ目立つディスプレイが細い黒の外枠で囲まれている。ただし、この試作品のデバイスはAppleが発売した最初のタブレットと比べてかなり厚いように見えるが、背面にはおなじみのAppleのロゴがついている。また、Dockコネクタが付いているようだが、デバイスの下部にはホームボタンが見当たらない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス