HTCによると、Appleとの特許侵害訴訟の影響で米国への輸入が差し止められていた一部のスマートフォンが、徐々に米税関を通過し始めているという。
Appleとの特許侵害訴訟による影響で輸入手続きが止まっていた「One X」と「EVO 4G LTE」(5月14日の週から米税関で足止めされている最初の2製品)のうち、いずれに対する輸入手続きが開始されたのかは分かっていない。HTCは5月20日付けの声明のなかで、各機種は税関で審査される必要があり、審査が完了し、承認手続きが済んだ段階で輸入できるようになるという。
HTCによると「一部のモデルは審査を通過し、携帯電話事業者の手に渡っている」ものの「どの機種がどういった状態にあるのかは把握できていない」という。
2011年12月、米国への製品輸入差し止め権限を有する連邦政府機関である米国際貿易委員会(ITC)は、Appleのデータ検出技術に関する特許がHTCによって侵害されていると認める裁定を下しており、HTCは何らかの対応を迫られていた。この技術は、モバイル機器がテキスト中に含まれる電子メールアドレスや電話番号、住所といった情報を認識し、自動的にカレンダーや電話帳、地図アプリに転送できるようにするものである。
ITCは同技術が2012年4月19日までにHTCの製品から取り除かれない場合、それら製品の輸入差し止めを命じるという裁定を下していた。この裁定を受けた直後、HTCは近日中に「自社のすべての携帯電話」から同技術を取り除くと発表していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」