Googleは、モバイル分野で拡張性とキャパシティの向上に特化するMagnolia Broadbandから、50件を超える特許を買収した。
Magnoliaによると、これらは同社の特許ポートフォリオ「Mobile Transmit Diversity(MTD)」の一部。MTDには、モバイルネットワークのキャパシティ増加、サービス地域の拡大、アップリンク通信速度の向上、またデバイスの電池寿命増加などの技術が含まれている。買収の条件は明らかにされていない。
Magnoliaの最高経営責任者(CEO)Osmo Hautanen氏によると、Googleが新たに取得した特許に関連するソフトウェアは「あらゆるモバイルブロードバンド機器に搭載する」ことが可能だ。同氏は、このソフトウェアはモバイル機器ベンダーとチップセットメーカーに販売されるとしている。
興味深いことに、このソフトウェアは今回の買収には含まれず、引き続きMagnoliaが所有している。両社がライセンス契約を締結したか否かは明らかにされていない。
ここのところ、多数の大手企業がこぞって特許を買収している。2011年にはAppleとResearch In Motionなど数社が、Nortelの特許を45億ドルで買収した。Microsoftは最近、AOLから約800件の特許を取得する取引を完了。最近GoogleがMotorola Mobilityを125億ドルで買収したのでさえ、同社の特許ポートフォリオが狙いだった。
誰がこれらの企業を責めることができるだろうか?ここ2年ほど、モバイル分野では特許訴訟が多発しており、企業らはできる限りの防衛手段をとらざるを得なくなっているのだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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